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代田に隣接する梶和崎,古酒,長者峰の大人形

梶和崎の大人形

『『梶和崎の大人形』の画像』の画像 梶和崎の大人形作りは、ほかの集落よりも早く、毎年八月の第一日曜日に集落の男性十二人程で行われます。

 梶和崎の大人形は代田の大人形との共通点が多く、高さ二メートル程の稲藁製で、全身に杉の小枝を刺し、胸、臍、刀の鍔、槍の笠が桟俵で表現されています。また、藁で作られた立派な男根を持ち、胸と臍の中心と男根の先端には茄子が付けられます。ただし、刀の表現については違いがあり、代田では木製の刀が二本差されるのに対して、梶和崎では竹製の刀一本だけが差されます。また、顔の部分の材料には、恐ろしい形相に描かれた顔が長持ちするようにベニヤ板が用いられています。

 代田同様、大人形完成後は当番宅で簡単な酒宴が催され、大人形の行事が終了となります。

 

 

 

 

 

『梶和崎の大人形1』の画像

 古酒の大人形

『『古酒の大人形1』の画像』の画像
 古酒の大人形作りは、代田と同じく毎年八月十六日に集落の男性十人程で行われます。

 古酒の大人形も代田の大人形同様、高さが二メートル程の稲藁製で、全身に杉の小枝を刺し、白紙に恐ろしい顔が描かれ、先端に茄子が付けられた藁製の立派な男根を持ちます。刀の表現については、梶和崎と同様に竹製の刀が一本だけ差されます。古酒の大人形の特徴としては、刀の鍔と槍の笠のみが桟俵で表され、胸や臍が表現されない点にあります。また、腰には注連縄に長年この集落の大工さんによって作られているという大きな紙し垂でが付けられます。

 代田、梶和崎同様、大人形完成後は地区の公民館で簡単な酒宴が催され、大人形の行事が終了となります。

『古酒の大人形』の画像

 

 長者峰の大人形

 『長者峰の大人形』の画像長者峰の大人形作りは、代田や古酒と同じく毎年八月十六日に集落の男性十二人程で行われます。

今でも当番の家が材料となる小麦藁を用意し、体芯部以外の手、足、鉢巻、桟俵で表現される胸、臍、刀の鍔、槍の笠などの部品が小麦藁で作られます。

 長者峰の大人形は、恐ろしい形相をした顔がブリキ板に描かれ、ほかの集落の大人形より一回り大きく三m程あり、最も威圧感があります。全身に杉の小枝を刺し、腰には木製の刀が一本差され、小さな紙垂が付いた注連縄が回される。胸、臍は代田や梶和崎同様、茄子を刺した桟俵で表現されますが、ほかの集落の大人形と大きく異なる特徴は、男根が付けられないことにあります

 その理由としては、男根を信仰する「金精大明神」の石祠が近くに祀られていることが関係するものと考えられますが、集落に大人形に男根を付けない由来や伝承が無いため、詳細については不明です

 他の集落同様、大人形完成後は当番宅か近くの広場で簡単な酒宴が催され、大人形の行事が終了となります。

『長者峰の大人形1』の画像

 以上、三つの集落の大人形について紹介をしましたが、三つの集落で構成される仲郷区では市指定無形民俗文化財の申請の際、後継者不足、材料不足による行事存続の不安から、申請を辞退した経緯があります。このような民俗行事が消滅しつつある今こそ、代田の大人形同様、指定無形民俗文化財となって存続されていくことを切に願います。

長者峰の大人形作成風景

 

〔参考文献〕

 茨城県の祭り・行事―茨城県祭り・行事調査報告書― 平成二十年三月 発行

                                 (木植  繁)

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