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伝統工芸

【竹矢】

明治初期、大政奉還直後から始まった竹矢作り。
県内でも唯一のこの伝統が、石岡市で、今も受け継がれています。

材料は、筑波山周辺の、良質の矢竹。
強度や弾力があり、竹の品質に歪みがなく、形の整ったものであることが特徴です。

竹矢作りは、時間をかけて乾燥させた竹を、ナイフで削り、長さと重さを均一にし、ゆがみを直し、焦がしながらまっすぐに整えていく作業の繰り返し。
優れた竹矢を作る工程は、気の遠くなるような細かい作業の連続です。

こうして職人の手によって仕上げられた竹矢は、節目の模様、色や艶、矢が放たれた時の音などが、多くの弓道愛好家から好まれています。

【杉線香】

石岡市の八郷地区は、土地の傾斜と多くの水源が生活を支えてきたため、水車を利用した商業が栄えてきました。
その文化は、今もなお、この地に生きづいています。

江戸時代末期から続く、水車を利用した杉線香づくり。
原料には、筑波山麓で伐採された杉の葉を使用します。
自然乾燥させた杉の葉を、里山の清流を原動力とする水車で、一日半から二日をかけて、ゆっくりと搗いていきます。

水車で細かく砕かれた杉の葉は、篩にかけられ、さらに細かくなった杉の葉は、清流の水を沸かしたお湯で練り上げられ、成形されていきます。

使う材料は、天然の杉と湧水だけ。
この製法は、100年以上変わらず続いています。

杉の葉の粉だけで作り上げられる、自然の恵み、杉線香。
杉特有のまろやかなやさしい香りは、日本の心を伝える、伝統工芸品です。

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