令和元年11月9日,東京駅発着の移住体験バスツアーを開催しました。
石岡市に移住した女性たちとの対話を通して,「豊かな暮らし」や「自分がつくりたい暮らし」について考えるツアーです。
このツアーのおすすめポイント
- 移住した女性たちから,直接,暮らしや仕事についてのお話しを聞くことができる。
- 石岡市での暮らしの魅力について知ることができる。
- 豊かな暮らし方のヒントが盛りだくさん。
9月9日と23日に日本テレビのヒルナンデスで取り上げられたこともあり,40人以上の方に,お申し込みいただきました。
今回は,その中から30~40代の女性を中心に15人の方にご参加いただきました。
それでは,ツアーの様子と参加者の皆さんの感想をご紹介します。
Scene1 石岡鈴木牧場で牧場見学&チーズづくり体験(午前10時30分~午後12時30分)
案内してくれたひと 鈴木美登里さん(石岡鈴木牧場)
優しい目をした牛たちのいる牛舎から牧草地、堆肥をつくっているところまで、1時間かけてたっぷりと牧場を案内してくださいました。
石岡鈴木牧場のこだわりは、「美味しいヨーグルト&チーズは『土』から」。牛の健康を第一に考えた飼料を与えることで、牛の病気を減らし、人間の負担も減る。結果的に経営もよくなることにつながります。そのために重要なのは、良い飼料のもととなる、健康な土づくり。
見学前は「乳製品と土が、どうつながっているのだろう?」疑問に思っていた皆さんも、見学後には納得した様子。
キーワードは好循環でした。
その後、昨年オープンした体験工房で、石岡鈴木牧場の牛乳を使った「さけるチーズ」づくりを体験しました。
Scene2 カフェ&ベーカリー「ぺトラン」でランチ(午後1時~2時30分)
案内してくれたひと 田中久美子さん(カフェ&ベーカリー「ぺトラン」)
石岡鈴木牧場が、20年以上かけて生み出した好循環は、牧場内だけでなく、地域内にも広がっていました。
ランチは、茨城県フラワーパークの前にある、カフェ&ベーカリー「ペトラン」にて。
オーナーは2004年に移住した田中久美子さん。移住前は、東京・白金台のフレンチのお店で働いていました。移住のきっかけは、石岡鈴木牧場を訪れたこと。鈴木さんから有機農家の魚住さんを紹介され、農業研修を受けるために単身で移住しました。魚住農園で研修していた際に、夫の庸介さんと出会い、結婚。現在は、3人の子どもを育てながら、水曜日と土曜日にお店をオープンさせています。
この日のランチは、
・石岡鈴木牧場のチーズと野菜のサンドウィッチ
・じゃがいものスープ
・プリン
・自家製梅ソーダ
スープとプリンにも石岡鈴木牧場の牛乳が入っています。
野菜は夫の庸介さんが育てたものです。
ランチを取りながら、田中さんのお話をうかがいました。
Scene3 イタリアパン工房「パネッツァ」で交流会(午後2時45分~4時)
案内してくれたひと 三枝友紀さんと塚田悦子さん(イタリアパン工房「パネッツァ」)
昭和30年代に建てられた木造校舎を使った、体験型施設「朝日里山学校」から徒歩10分。
イタリアの伝統的な作り方で薪窯で焼かれる、イタリアパン工房「パネッツァ」にて、参加者と先輩移住者との交流会を行いました。
まずは、パネッツァのパンとジェラート、コーヒーでほっと一息。
参加者の皆さんから、ツアーに参加したきっかけと、今日の感想のシェアタイム。
三枝さんと塚田さんは「移住を決めるまでには、何度も石岡市を訪れた。いきなり移住するのではなく、何回も訪れて知り合いを増やすのが大切だと思う」とアドバイス。参加者の皆さんは、熱心に耳を傾けていらっしゃいました。
参加者の皆さんの感想
- 移住された方のストーリーを聞けて良かったです、衣食住の大切さを改めて感じました。もっと交流会のときお話しが聞きたかったです。
- 先輩移住者の皆さまの地域愛や、ライフスタイルそのものに誇りをもっていることがすごく伝わりました。
- 2拠点居住に関心があったので、それができると聞くことができてよかった。素敵な場所をたくさん教えてもらえた。
- 実際に来ると、まちの雰囲気が分かりよかった。ツアーにテーマ性があったため、より具体的なイメージがつかめた。
- 時間がもう少しあれば、町のほかのエリアを車で巡ったり、先輩移住者のお話しをもう少しゆっくり話したかった。
- 今回のようにテーマや年代ごとに絞られると、参考になると思いました。
移住した女性たちが、石岡での暮らしをいきいきと語られる姿が、参加者の皆さんの心に残るツアーになりました。
石岡市では、今後も移住ツアーを実施していきます。ツアーは決定次第、ホームページでご紹介していきます。
今回のツアーにご協力いただいた、移住した女性たちのことを紹介した小冊子が完成しました。
こちらも、ぜひご参照ください。