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石岡のひと

石岡のひとインタビュー:木崎早苗さん

『木崎早苗さんインタビュー(プロフィール)』の画像

人と人の縁をつなげる、古民家えんじゅ

『『『木崎早苗さん写真02』の画像』の画像』の画像上青柳地区には、月4回限定でオープンする古民家を活用したコミュニティスペースがあります。
名前は「ブックカフェえんじゅ」。夏場は、家の前のえんじゅの木が涼しげな木陰をつくり、冬場は暖かな木漏れ日が縁側に差し込みます。

ここには、石岡市の情報を得るために、移住を希望する人たちが訪れています。管理するのは、地元に暮らす木崎早苗さんです。

 

 

 

退職後に見えてきた、地域のこと

―昭和レトロな看板建築が残る石岡地区の中心市街地に生まれた木崎さんは、およそ30年前、里山景観の残る八郷地区の下青柳に嫁ぎました。

崎さん:「結婚後も教員の仕事を続けていたので、朝は早く家を出て、夜は寝るために帰って来るという生活。地域の付き合いは義父母がやってくれていたので、地域と関わり、地域のことを考えるようになったのは、退職してからでしたね」

―そう話す木崎さんは、日本の里100選に選ばれた上青柳地区の古民家を借り、平成28年11月から「ブックカフェえんじゅ」を始めました。

木崎さん:「退職後に、空き家になっていた古民家を借りて、お花見やお茶会を企画し、友人を招いていたんです。 すると、みんな『ここはいいなあ。気持ちがゆっくりする』と絶賛して、帰りたがらない(笑)。その様子を見て、 私も気づいたんです。あ、ここは本当に良いところなんだなあって。それまでは友人だけを招いていたんですが、もうちょっとだけ人の輪を広げてみようと、石岡市と流山市で二地域生活を送る野村眞一さんと一緒に、月に数回、コミュニティスペースのような感じで家を開くことにしました」

『『『木崎早苗さん写真03』』の画像

 

 

 

 

 

 

 

▲移住を希望する人の相談に耳を傾ける、「えんじゅ」のもう一人の管理人・野村さん。

子育て中のお母さんのため場づくり ~国語の会のこと~

―「えんじゅ」には、地元の人、移住してきた若い夫婦、移住希望者。そして子育てサークル「あおぞら♪」の藤田陽子さんら、子育て真っ最中のお母さんたち。さまざまな人が訪れます。
「あおぞら♪」の皆さんとの出会いのきっかけは、何だったんですか?

木崎さん:「私はガーデニングが趣味で、きれいに咲いたバラを誰かに見てもらいたいなと思っていたところに、 近所に住む野村さんから『あおぞら♪』の皆さんに見せてもらえないかとお願いされたのがきっかけです。お母さんたちがくつろいでいる様子や、子どもたちがかごの中の花殻を見つけて喜んでいる様子を見ていたら、私まで、とっても嬉しくなりました」

―「あおぞら♪」のお母さんとの交流が始まるなかで、木崎さんの中である「思い」が生まれました。
それは、育児に追われるお母さんたちがほっと一息つける場をつくりたいというもの。 そこで、国語の教員だった木崎さんが始めたのが、俳句や短歌・古典や現代詩など幅広いテーマで、作品の楽しみ方を伝える場「国語の会」。
平成27年4月から、「えんじゅ」を会場に始まりました。

木崎さん:「中学生に教えることからは卒業しましたが、国語を教える場は持ち続けていたいなと、退職時から思っていました。市民講座の講師なども考えましたが、なかなか踏み出せなくて…。そんな時に『あおぞら♪』 の皆さんに出会いました。
ほら、お母さんって四六時中、子どもと一緒でしょ。だからこそ、読書で自分の好きな世界に入ったり、子どもと離れたりする時間が必要。だから、俳句や短歌を詠んだり、古典を鑑賞したりする国語の時間が息抜きになればと思ったんです」

―そう話す木崎さんは 30 年近く教員として勤め、仕事と家庭を両立させてきました。

木崎さん:「私自身、これまで目一杯仕事をしてきたからこそ、これからは、のんびり、ゆるく取り組むように 心がけているんです。赤ちゃんが泣いていたら、泣き止ませなくちゃ。走り回っていたら、おとなしくさせなくちゃ。そう感じているお母さんたちに、ここにいる時には、子どもが泣いていてもいい、うるさくしていてもいいんだって、気持ちを緩めてもらいたいなと。お母さんたちが、赤ちゃんをおんぶしたり、あやしたりしながら、 楽しそうに本を読んでいる姿を見たときには、やっぱりこういう場を必要としていたんだと感じて、涙が出そうになりました」

より良い関係を紡ぐ場所

木崎さん:「うちの班は11軒あるのですが、その半分は移住された方たち。どんどん地区の人口が減っていく一方で、若い家族が引っ越して来られています。でも地元の人たちは、移住者に何かをしてあげようと張り切って待ち構えていた訳ではなくて、むしろ『地域の良さを知ってもらいたいとか、活動を認めてもらいたい』という気持ちが通じると嬉しくて、徐々に親しくなっていく。そんな感覚なんじゃないかと。『何かをしてあげる―してもらう』という関係ではなく、『お互いにより良い影響を与え合う』関係であることが大切なんじゃないかと思います」

―ある土曜日の午後、「えんじゅ」には、夢を叶えるために、石岡市に移住をしたいと考える女性が、地元の情報を得るために訪れていました。
「普通は、難しいんじゃない?本当にできるの?と心配されるんですが。でも、ここに来て相談すると、こんなこともできるんじゃない?とか、こんな人がいるから相談してみるといいよとか、提案をしてくれることに、とても勇気づけられるんです」と話します。

「こういう暮らし」がしたいという明確なイメージを持って移住している方は、地域にも馴染んで、幸せそうな感じがすると話す木崎さん。
「えんじゅ」を拠点に、移住希望者と地元の人との、より良い関係が新たに紡がれ始めています。

古民家 ブックカフェ えんじゅ

『『木崎早苗さん写真01』』の画像

Open:第 1・3 木曜/第 2・4 土曜 午前10時~午後4時
※1月・8月はお休みです。国語の会は年明け3月から再開。

【住所】茨城県石岡市上青柳78
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