市内小幡地区で民泊施設「Tsukuba Dog House」(以下、「House」)とプライベートキャンプ場「Tsukuba Dog Camp」(以下、「Camp」)を運営されてる岩本直子さんとベロスキー・トッドさんご夫妻。
JR石岡駅近くのご自宅で日常生活を送りながら、この二つの事業拠点の管理運営をされています。
なんとこの三拠点すべてがもともとは空き家・空き地であり、ほぼDIYで現在のかたちに造り上げられました!
資材や什器備品類は極力リサイクルショップで求めたリユース品をアップサイクルし、清流由来の湿気を調整するシステムや空気清浄システムはトッドさんのデザインによるもの。
ご夫妻の審美眼にかなったひとつひとつが機能的でありながらもとても温かみがあり、それぞれにストーリーがありました。
岩本直子さんとベロスキー・トッドさんご夫妻の、愛犬に導かれた素敵な移住ストーリーです。
Our beloved dog, Lenny, changed our lives.


縁もゆかりもなかった茨城 私は長野県松本市出身。大学進学のため埼玉県に住み、一度日本で就職した後に留学した米国ボストンで夫と出会いました。米国生活を経て共に帰国、馴染みのあった埼玉の川口市で中古物件を購入してDIYで修理保全し、そこで約14年間過ごしました。
川口市在住の間に、新型コロナウィルス感染症の流行を機にリモートワーク生活をはじめ、夫は本邦の永住権を取得、何より愛犬Lenny(ボーダーコリーの男の子)との出会いもありました。
活発なLennyとの生活を送る中で、彼と共に私たちも自然を求めるようになり、休日にキャンプをするようになったのです。でも、当時はキャンプもそれほどメジャーなものではなかったので、施設自体がそう多くは無く、そこにキャンパーが集中するから混雑を招いて自然を満喫できなかったり、ペット不可であったり。
残念ながら思い描いていたようなキャンプを堪能できず、”それなら自分たちで自由に行ける土地を探してみようか”、なんて話しをしていたもののそれも半ば冗談みたいな軽い感覚で、真剣味の薄いものでした。
それでも休日になると中部~信州~北関東エリアに出向いて色んな場所を見てみたり、通勤電車の中でスマホをいじりながら物件検索するような日々を過ごしていたところ、ある日、現在Campとなる空き地を見つけたのです。
ボーダーコーリー仲間であった川口在住の友人が笠間市出身で、その友人から時々茨城県の話を聞いていたということ以外には茨城とのご縁も無く土地勘もありませんでしたが、当時の住まいからは高速道路で1時間ちょっとで移動できるという気軽な距離感と豊かな自然環境に魅かれて、2020年3月にその空き地を購入、コンテナハウスを設えて二拠点生活をスタートしました。
二拠点生活がスタートした頃はコロナ禍にあって、1回目の緊急事態宣言が解除された後のことでした。禍中も自宅でほぼ変わらぬ生活を送ってはいましたが、制限された生活の中でLennyと共にこれまで以上に自然が恋しくなっていた私たちにとって、自然豊かな新たな土地は週末にホッと息抜きのできる大切な場所となりました。
実際通い続けてみると移動距離だけでなく、人間関係における距離感もとても心地良かった。お互いを尊重し合いながら仲良くできる。後々皆さんとよく話してみたら、近隣集落にも多くの方が移住者でいらして、意外と埼玉県出身が多くてびっくり!
そしてやっぱり野菜がおいしい!都市圏のスーパーに並んでいるお野菜とは比較にならないくらいに美味しくて種類も豊富、”新鮮野菜の大人買い”が週末ルーティンになっていました。
保護犬Louie(ルイ)とHouseとの出会い やがてLenny繋がりで愛犬友達になったご近所さんと親しくお付き合いをさせていただくようになりました。現時点で推定6歳となるLouieは、その方が”ゆりの郷”の近くで保護した保護犬なんです。当初からLennyとの相性も問題なかったので、私たちが家族として迎え入れることにしました。
Louieを紹介してもらったうえに、更には現在Houseとして運営している物件(空き家)もその方から情報をご提供いただいてからのご縁でした。お散歩経路にあったこの物件の存在自体は認識してはいたものの大して気に掛けてはいなかったのですが、売物件ということで下見をさせてもらったんです。
確かに建物のコンディションは良くはなかったのですが、裏手にある清流がたいへん気に入ってしまい、それが決め手となり購入に踏み切りました。
当時の私たち夫婦は共にリモートワークだったので、仕事上”場所の縛り”はなかったんです。”それなら、もう川口市に居る必要も無いんじゃない?石岡に住んじゃおう!”ということになりました。
二拠点生活スタートから約3年後の2023年にこの物件を購入し、DIYで修理保全をしました。現在はHouse(民泊)として運営していますが、もともと私たちの別荘にしようということで購入した物件だったので、川口市からこの場所に移住、ここで夫婦共にフルリモートワークをしながら新しい生活をスタートしました。
一方、週末に滞在していたコンテナハウス付きの土地、現在のCampは利用頻度が減り、宝の持ちぐされになっていたので、私たちと同じように愛犬と静かにゆったりキャンプを楽しみたい人に使ってもらえないか?と考えました。有効活用の方法等についてインターネットで調べたところ、使っていない土地や空間を使いたい人に貸し出すマッチングサービス”ExCAMP”を見つけ、これをプラットフォームとしたプライベートキャンプ場「Tsukuba Dog Camp」をオープンしました。
Lennyに導かれて Lennyがいなかったらずっと川口市で暮らしていたはずで、確実にここには居なかったし、今の生活もなかった。すべてのことがLennyに導かれたように、今に繋がっているんだ。
まるで映画の”僕のワンダフル・ライフ”※そのもののストーリーだよ!
※米国版名"A Dog's Purpose"/ラッセ・ハルストレム監督/2017年製作



Houseでお話しをお聞きした後、気持ちの良い新緑の山道を歩いてCampに移動。道中、LennyくんとLouieちゃんが嬉々とした表情で先導してくれました。
ご夫妻のGoサインが得られたと同時に疾風の如く目にも止まらぬスピードで走り出したLenny、さて帰ろうとなったらお顔のパーツが”ハ”と”ヘ”に変わってしまい、”帰りたくない”気持ちを精一杯伝えてきたLouieちゃん。初めて会った時からずっと仲良しのおふたり、本当にこの場所が好きなんだね。
2020年3月、八郷地区の空き地(現プライベートキャンプ場「Tsukuba Dog Camp」)を購入、家族用ドッグランに整備して二拠点生活スタート
2023年、更に現 Camp近くの空き家(現民泊施設「Tsukuba Dog House」)を購入・移住、ご夫婦でリモートワークをしながらプライベートキャンプ場「Tsukuba Dog Camp」をオープン
コロナ収束後、直子さんの月数回の都内出勤となる都合に合わせてJR石岡駅近くに中古物件を購入・転居
本年2026年2月、八郷地区の住居を民泊施設「Tsukuba Dog House」としてオープン
現在、トッドさんは個人事業主としてキャンプ場&民泊施設の管理運営に従事し、直子さんは平日にリモートワークメインで就業しながらも休日等にはトッドさんをサポートする生活をされています。
続く後編では、民泊開業に至るまでのこと、DIYのことなどをお届けします!

https://www.instagram.com/tsukuba_dog_camp/

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