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常陸國の国府が置かれた時代,石岡は政治・文化の中心地として繁栄を誇っていました。国府の長官は国司と呼ばれ,その重要な任務の一つに,国内の神社の管理と祭事の運営とがありました。新しく就任すると,国内の各神社を訪れて神々を参拝する「神拝」という行事がありましたが,この「神拝」を簡略にするため,国内の神社の神々を一同に集め祀ったのが「總社」でした。
社伝によれば,常陸國總社宮の創建は天平年間と言われ,天神地祇の六柱が祀られています。六柱の祭神は,伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・素盞嗚尊(すさのおのみこと)・瓊々忤尊(ににぎのみこと)・大国主尊(おおくにぬしのみこと)・大宮比賣尊(おおみやひめのみこと)・布留大神(ふるのおおかみ)で,それぞれ東西南北天地として国の全部を網羅し,国内の全ての神々をあらわしています。
このほか境内には十二末社があり,常陸國の主な祭神がここに祀られています。