令和2年3月末に、石岡市民会館が老朽化により閉館したことに伴い、令和2年度から文化施設整備事業が始まりました。
本事業は、石岡市民会館が担ってきた役割と、新たな文化施設の機能を検証するとともに、老朽化が進むほかの公共施設との複合化の可能性など、新たな文化施設のかたちを探る事業です。
このページでは、事業の方向性・進捗など、文化施設についてお知らせしていきます。
平成30年6月:アンケート「市民会館の今後の在り方について」を実施しました
- 調査方法:アンケート(郵送)
- 調査対象:10代~80代以上の市民4,000人(無作為抽出)
- 実施期間:平成30年6月11日(月)~6月30日(土)
- 回答状況:回収数1,315件(回収率32.9%)
- 結果データ:「石岡市民会館アンケート結果」
令和元年11月:石岡市民会館個別施設計画を策定しました
石岡市民会館のこれまでの運営の状況や、老朽化した設備の問題点、今後の対応方針などについて、まとめています。
『石岡市民会館個別施設計画』
https://www.city.ishioka.lg.jp/shiseijoho/sisaku_keikaku/kokyoshisetsu_kanri/page006402.html
令和2年3月31日:石岡市民会館が閉館しました
昭和43年4月に開館してから、51年にわたり、「文化芸術活動の発表・鑑賞の場」として、多くの市民に利用されてきましたが、建物および設備の老朽化していることに加え、耐震性能の確保が難しい状況にあるため、令和2年3月31日をもって閉館しました。
石岡市民会館の歴史
石岡市民会館オーデトリアム棟(ホール)入口 | オーデトリアム棟(座席数968席の大ホール) |
石岡市民会館の概要 | |
開館 | 昭和43年4月29日 |
開館披露行事 | 昭和43年5月1日~5日 |
運営開始 | 昭和43年5月7日 |
所在地 |
石岡市総社一丁目2番5号 |
工期 | 昭和41年12月8日~昭和43年3月8日 |
工費 | 212,900千円(付帯工事含む) |
敷地面積 | 3,857.7平方メートル |
建築面積 | 2,068.5平方メートル |
床面積 | 4,621.3平方メートル |
構造 |
オーデトリアム棟:鉄骨鉄筋コンクリート造 |
建物の内容 | |
オーデトリアム棟 | 管理棟 |
観客席:ワンスロープ式 固定席968席 |
1階:エントランスホール・第1会議室・事務室・倉庫(旧厨房)・男女トイレ・身体障がい者トイレ 2階:第2・3・4・5・6会議室・着付室・男女トイレ |
令和2年4月:新たな文化施設のかたちの検討をスタート(文化施設整備事業)
全国の文化施設の事例を参考にしながら、今後の石岡市に求められる文化施設の機能・規模・立地などに関する構想をまとめます。
庁内横断型のプロジェクトチームを立ち上げて、「公共施設等総合管理計画」や「立地適正化計画」との整合性をはかりながら、「本当に必要な文化施設」のあり方やコンセプトを探っていきます。
令和2月8月~:アンケート「新たな文化施設に関する意向調査」を実施中(令和2年11月13日まで)
調査の一環として、8月から、住民の皆さんが求める「文化施設像に関するアンケート」を実施しています。
以下のリンク先をクリックするとアンケートフォームが開きます。
https://www.city.ishioka.lg.jp/mailform.php?code=30
アンケート結果は、文化施設整備事業の参考にさせていただきます。(受付期間は令和2年11月13日(金)まで)
広報いしおか(令和2年8月1日号)に、文化施設整備事業と意向調査に関する記事を掲載しました。
令和2年9月:「文化施設整備事業基礎調査」を(株)ブレインファームに業務委託
8月27日に石岡市役所本庁舎で、「石岡市文化施設整備事業基礎調査業務」の第2回公募型プロポーザルを行い、8月31日に、(株)ブレインファームが受託事業者の候補者に選定されました。
本調査は、以下のスケジュールで実施します。(今後、調査・検討の進捗に応じて変更する場合があります)
令和2年10-12月 | 意向調査 関係者への聞き取り・市民ワークショップの実施 |
令和3年5月 | 民間事業者に対する「プレ・サウンディング市場調査」の実施 |
令和3年7月~現在 | 〇基本計画(案)の検討 主要項目 ・コンセプト ・導入施設機能 ・候補地 ・事業手法 ・概算事業費と財源 ・事業スケジュール ほか |
今後の予定 | 次の事項を順次,進めていきます。 (1)基本計画(案)の市議会への説明と公表 (2)基本計画(案)の市民説明会 (3)パブリックコメント(市民からの意見公募)の実施 (4)基本計画(案)に基づくサウンディング型市場調査の実施 (5) 上記(1)~(4)の意見を踏まえ基本計画(案)の最終とりまとめ |
メンバー求む!石岡未来会議オンライン
令和2年3月に、50年以上にわたって文化芸術活動の発表と鑑賞の場であった、石岡市民会館が閉館し、今年度から新たな文化施設についての調査が始まっています。新しい文化施設のかたちを探す、オンラインのワークショップを開催します(参加費無料)。参加者同士の対話を通して、暮らしを豊かにする施設について、みんなで考えていきませんか。
開催日
令和2年11月3日(火・祝) | 第1回 「石岡の『いま』を知ろう |
令和2年11月14日(土) | 第2回 「育てたい石岡の文化について考えよう」 |
令和2年11月23日(月・祝) | 第3回 「文化を育てる仕組みとは?」 |
令和2年12月5日(土) | 第4回 「暮らしを豊かにする場所を、まちにつくろう」 |
※時間は、いずれも午後1時~4時で、オンライン会議システムZOOMを使って行います。 |
詳しくは、以下のリンクから
https://www.city.ishioka.lg.jp/shigoto_sangyo_machi/kyodo_machizukuri/page007299.html
開催報告 石岡未来会議オンライン(令和2年11月・12月)
「まちを豊かにする文化施設」をテーマに、10代~80代までの43人で対話を行いました。
石岡未来会議の動画や資料などは、以下のページから確認できます。
https://www.city.ishioka.lg.jp/shigoto_sangyo_machi/kyodo_machizukuri/page007299.html
・申込者合計:43人(男性21人・女性22人) ・第1回(11月3日〔火・祝〕)参加者:33人 ・第2回(11月14日〔土〕)参加者:28人 ・第3回(11月23日〔日・祝〕)参加者:33人 ・第4回(12月5日〔土〕)参加者32人 |
主な意見をご紹介します。
【施設に求めるもの】
・立地:行きやすい(子どもや高齢者も、公共交通で行くことができる)
・立地:駐車場が止めやすい
・設備:洋式トイレやエレベーターを設置し、ユニバーサルデザインを取り入れている
・機能:目的がなくても、立ち寄れる施設(図書館、商業施設、カフェなど)
・機能:世代を限定せず、多世代が交流できる施設(※多世代と言いつつも、青少年を中心に据えて、全世代が集まれるイメージ。児童館、青少年センター、自習室、会議室、コワーキングスペース。キッチンがあって料理をしながら交流できるスペースなど)
・機能:地域情報(歴史や市内のプロジェクト)にアクセスでき、石岡市に関わるきっかけを得られる施設(スタジオ・情報発信機能、石岡のおまつりを体験・学べる機能)
【運営に求めるもの】
・文化施設をつくれば、文化が育つわけではない。石岡の文化を把握し、つなげることができる人材が施設スタッフとして配置されていること。そういう人材が、地元から出てくるといい。ハードも大切だが、ソフト(=人材)にお金をかけてほしい。
・住民を交えた話し合いの場には、多様な意見が出てくるように、ファシリテーターを配置してほしい。
・市民会館は6か月前から部屋の予約ができたが、中央公民館は1か月前からしか予約ができない。イベントを行う場合は、1か月前では準備が間に合わない。営利目的でなくても、講演会を開催すると講師謝礼などがかかるため、参加費をとらざるを得ない。すると施設利用料が高くなり、利用しづらい。新たな文化施設は、市民が使いやすい仕組みにしてもらいたいが、あわせて既存の施設の運営も見直してほしい。
・プロの文化に触れるだけでなく、子どもたちが、プロ(オーケストラや演劇)から学べる体験の機会を大切にしてほしい。
広報いしおか2月1日号に、文化施設整備事業の進捗報告と石岡未来会議オンラインの開催報告を掲載しました。