財務書類の作成について
石岡市の会計処理は、収入と支出を現金の受け渡し時点で認識する「現金主義」を採用しています。また、予算決算とも単年度会計による単式簿記に基づいています。
これら予算・決算は、その年度にどのような収入があり、どのように使ったかという現金の動きがわかりやすい反面、これまでに整備してきた資産や将来返済しなければならない負債、行政サービスを実施するのに要した費用など、長期的かつ総合的な情報が不足していました。
総務省は平成27年1月に「統一的な基準による地方公会計の整備促進について」を示し、平成27年度から平成29年度までの3年間で、すべての地方公共団体において「統一的な基準」による財務書類等を作成するよう要請していました。
この要請を受け、企業会計的手法を取り入れた発生主義・複式簿記として、歳入・歳出の現金取引のみならず、すべてのフロー情報や、ストック情報を網羅的に公正価値で把握できるよう見直し、「統一的な基準」による財務書類(貸借対照表、行政コスト計算書、純資産変動計算書、資金収支計算書)を作成したものです。