本日は,お忙しい中お集まりいただきまして,ありがとうございます。
新年度がスタートいたしまして,「ふるさと再生」を掲げた私の市政運営も2年目を迎えています。昨年度は,ふるさとづくり寄付金,いわゆる「ふるさと納税」が2億円を突破し,茨城県で1位となり,また,石岡市がテレビやマスコミの皆様に取り上げていただく機会も増えてまいりまして,シティプロモーションが効果的に波及しつつあると実感しているところです。
今年度は,「石岡ふるさと再生プロジェクト」もセカンドステージに入り,さらにスピード感を持って事業を進めてまいりたいと考えております。
さて,今年度の大きな動きといたしまして,新庁舎の建設がございます。
先日皆様にご説明させていただきましたが,基本設計,実施設計を発注いたしまして,いよいよ今年度から工事着工となる予定となっております。
また,石岡駅周辺整備事業につきましては,現在,駅舎と自由通路の工事を進めておりますが,建物鉄骨の建て方もほぼ完了いたしまして,今後,屋根及び外壁工事を行い,今年の夏ごろには,改札口を橋上駅舎に切り替え,一部利用開始となります。なお,すべての工事完了につきましては,平成28年3月を予定しております。
記者クラブの皆様には,今後とも事業の進捗に合わせ,随時ご説明をさせていただきたいと考えております。
それでは,会見項目に移らせていただきます。
合併10周年記念ロゴマークの完成について
はじめに,「合併10周年記念ロゴマークの完成について」,ご報告させていただきます。
平成17年10月1日に,旧石岡市と旧八郷町が合併をいたしまして,今年で10周年を迎えます。そこで,合併10周年を広くPRするため,ロゴマークを作成いたしました。
このロゴマークは,以前から「アートサイト八郷」などで石岡市と関わりのある武蔵野美術大学の学生の皆さんによるものでございます。デザインは,10周年の「10」と,アルファベットの「ishioka」の「i」と「o」がかかっておりまして,さらに0の中に,筑波山と霞ヶ浦のデザインを配置し,石岡市の特徴を表現したものでございます。今後,このロゴマークの周知に努めまして,10周年にあたって気運の醸成を図ってまいりたいと思います。
また,今年度は,合併10周年を記念し,他にも様々な取り組みを予定しておりまして,10月4日には「記念式典」の開催,「市民の歌」の制作,「市民の日」や「マスコットキャラクター」などについても今後進めてまいりたいと考えております。
市民の皆さん全員で合併10周年を祝うとともに,さらなる一体感の醸成を進めてまいりたいと思います。
ふるさとづくり寄附金の受付開始について
続きまして,ふるさとづくり寄附金の受付開始の件でございます。
明日,4月16日から,平成27年度の石岡市ふるさとづくり寄附金の募集受付を開始いたします。昨年と同じく1万円以上の寄附をいただいた方に,市の特産品をお送りいたします。
今年度は,特産品のカタログを,59品目から105品目へと,さらに大幅に拡大をいたしまして,石岡市を応援していただく皆様に,より石岡市の魅力をお楽しみいただけるものと考えております。これまでの実績も,冒頭にも申し上げましたが,2億円を突破いたしまして,茨城県トップとなっております。
さらに今年は,合併10周年を迎える年でもありますので,それを記念した限定記念品もご用意したいと,検討しているところでございます。
今後とも,石岡市を一人でも多くの方に応援していただけるよう,引き続き市の魅力発信に努めてまいりたいと考えております。
なお,今回拡大いたします記念品につきましては,5月に内覧会を予定しております。期日が決まりましたら,あらためてご連絡をさせていただきたいと思いますので,ぜひおいでいただきたいと思います。
石岡市観光振興計画 後期計画として完成
次に,平成26年度に見直し作業を進めておりました,石岡市観光振興計画が後期計画として完成いたしましたのでご報告させていただきます。別紙の資料をご覧ください。
この計画は,当初平成20年度から29年度を目標とした計画でございますが,計画策定から7年が経過し,その間,朝日トンネルの開通や景観条例の制定など,観光の環境変化がございました。これを踏まえまして,現行計画の進捗を確認し,新たな視点での観光振興のため,既存の計画を見直し,平成27年度から29年度を計画期間とする「後期計画」としたものでございます。
お手元の資料は「概要版」となっております。内容について,ご説明をさせていただきます。
表紙をめくっていただきますと,観光振興の基本方針をお示ししてございます。基本方針の将来像を『ようこそ 常陸国の歴史・里山(うみ・まち・かわ・さと・やま)を体験できるまち いしおか へ』としてございます。観光振興には,オンリーワンの舞台装置と環境が根幹となることが重要であり,石岡市には,それが歴史資源と里山景観という,二つの観光資源に代表されるものがあります。この二つの観光資源を活用し,みる観光だけではなく,自ら歴史や里山での体験を通して,「魅力的なひと・まちをつくる。」「魅力的な工芸・まつりを創る。」「魅力的な景観・観光商品を造る。」「魅力的な特産物・土産品を作る。」の4つの「つくる」により『つくる観光』を目指してまいります。
次の3ページから5ページは,基本方針でございます。基本方針は,現在の観光振興計画の課題を踏まえ,本市の目指す観光の将来像・目標値を達成するための方向性として,3つの基本方針を設定してございます。
一つ目は,「地域の特性を活かした観光エリアの魅力アップ」でございます。いままで,古くから受け継がれてきた風景・歴史・文化を保存・活用し,市民の手であたたかく育て,ぬくもりのある観光地づくりを目指すものであります。具体的には,里山文化を活かした交流・体験観光の推進や歴史・文化を活かしたまちなか観光の推進を図るものでございます。
二つ目は,「周遊観光の推進」でございます。石岡市の恵まれた風景・歴史・文化・食の魅力を連携・交流させるとともに,高水準のおもてなしを体感してもらえる観光地づくりを目指すものでございます。具体的には,周遊観光ルートの開発及び商品化を図ることや,周遊できる環境づくりを進めてまいります。
三つ目は,「石岡ブランドの確立とPR」でございます。古くから受け継がれてきた石岡の魅力を,既存の枠にとらわれない新しい観点・手法により広く発信し,共感してもらうことを目指してまいります。具体的には,石岡ブランドの確立と,ブランドの情報発信を進めてまいります。
この観光振興に取り組むためには,多くの方々に取組の担い手になっていただくことが重要となっております。今後,中長期的な視点に基づき,観光振興の担い手になる多くの人材を発掘するとともに,中核となる人材の育成に向けて,多種多様な方々をつなぐ場,活躍できる機会を数多く提供していきたいと考えております。これらの観光施策を進めるにあたり,力強く着実に,そしてスピード感を持って進めてまいりたいと思っております。
「スーパー公務員ハンドブック」について
次に,スーパー公務員ハンドブックについて,ご説明いたします。
こちらの冊子をご覧ください。
これは,私たちが地方公務員として初心に帰り,全体の奉仕者として志を新たにするためのハンドブックとして作成したものです。
かつて,あのイチロー選手が,インタビューに答えて,このようなことを言っていました。「小さいことを積み重ねることが,とんでもないところに行くただひとつの道」であると。他の分野のスーパースターたちも同じようなことを言っています。
「どんな場面でも,基本動作が正確にできる。」これは,簡単なようですが,大変難しいことです。私たち,地方公務員の世界においても,これは大切なことで,どんな場面においても基本を大事にし,初心を忘れてはいけないということであります。
新庁舎完成をあと数年に望む今こそ,その契機となればという思いで,私自身が,オリジナルの22項目を書き下ろしました。いずれも長年の地方公務員としての経験と,首長としての所感,それから私が師と仰ぐ先生方のアドバイスなどから生まれた内容であります。
これを,全職員に配布をし,常に手元に置いていただき,好きな時に読み返し,基本について考えてほしいと思っています。そして,それが身に着いたとき,イチロー選手のようなスーパー公務員が誕生すると,そういう意味でこういうタイトルを付けました。本書がそのきっかけとなることを願っております。
新年度のスタートである4月から,これをまず管理職員に,そして一般の職員全員へと配布して,各部署ごとに内部研修を行うよう総務部へ指示をしたところです。
イベント情報
続いて,イベント情報でございます。
県フラワーパーク
初めに,茨城県フラワーパークの情報でございます。
フラワーパークでは,「フラワーフェスティバル」を4月18日から,5月10日まで開催いたします。期間中は休まず営業しておりまして,シャガ,ボタン,ツツジなどの花々をお楽しみいただけます。特にゴールデンウィークには様々なイベントを予定しております。園芸教室やグラスアートフラワー体験教室,八郷太鼓夢ひびきやコカリナの演奏会など,お子様からお年寄りまでお楽しみいただける催しをご用意しております。
また,今年は,3月から園内周遊車の運行を開始しておりまして,園内を周遊車に乗ってゆっくりご覧いただくことができますので,是非ご利用いただきたいと思います。
駐車場においては,昨年に引き続き「Yasato de トレタ」レストランとマーケットにおいて,毎日先着順でご来場者特典をご用意しております。こちらも是非お出でいただきたいと思います。
常陸風土記の丘
続いて,常陸風土記の丘のイベント情報でございます。
はじめに「さくらまつり」についてでございます。3月29日から4月26日まで開催しているものでございますが,これまで,ソメイヨシノや枝垂れ桜など,多くのお客様にお楽しみいただいておりますして,今後は,ボタン桜が見ごろを迎えるとともに,野点や,甘酒の無料サービスなど,各種イベントも開催いたします。
次に,常陸風土記の丘,5月の催しについてでございます。こちらは,5月3日から5月6日まで,凧つくりと楽しい昔の遊び体験や,そば打ち体験,押し花体験など,親子そろって楽しめる体験イベントを開催いたします。5月5日のこどもの日には,入園が無料となりますので,ぜひ,ご家族そろってご来場いただきたいと思います。
染谷佐志能神社例大祭
次に,「染谷佐志能神社例大祭」のご案内でございます。
期日は,4月19日,今度の日曜日でございまして,伝統ある「染谷十二座神楽」が奉納されます。
約300年から400年前から続いてきたとも言われておりまして,特に,神楽で使われる面は,市の文化財にも指定されております。伝統ある演目を是非ご覧いただきたいと思います。
石岡市観光巡回車「石岡ぐるりん」
最後に,石岡市観光巡回車「石岡ぐるりん」のご案内でございます。
これは,電車等で石岡へお越しいただいた観光客の皆様の交通利便性を高めるため,石岡駅を起点に市内の観光スポットを巡回するものでございまして,今年も4月から6月までの土曜日・日曜日・祝日に運行を開始いたします。
コースは,これまで同様,石岡駅から,常陸風土記の丘,朝日里山学校,茨城県フラワーパーク,やさと温泉・ゆりの郷,と回りまして,また茨城県フラワーパーク,常陸風土記の丘を経由し,石岡駅へと戻るルートでございます。
料金は1日乗り放題で,大人1000円,小学生は500円でございます。電車等でお出でになる皆様には大変便利ですので,ぜひご利用いただきたいと思います。
本日の説明は以上でございます。