施政方針(令和5年 第1回石岡市議会定例会)

令和5年第1回石岡市議会定例会の開会にあたり、令和5年度の市政運営に対する所信を申し上げ、議員の皆様並びに市民の皆様のご理解とご賛同を賜りたいと存じます。

 

はじめに

令和2年4月に石岡市政の舵取りを担わせていただいてから、早や3年が過ぎようとしております。この間、市民の皆様の負託に応えられるよう、市政運営に真摯に取り組んでまいりました。
市長任期の最終年を迎えるにあたり、これまで市政運営にご支援、ご協力を賜りました議員の皆様並びに市民の皆様に、心より感謝を申し上げます。
これまでの市政運営につきましては、市長就任時から、新型コロナウイルス感染症対策と地域経済の維持、市民のくらしと生命を第一に取り組んできた3年間でありました。

新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した事業では、4つの柱「感染拡大防止策と医療提供体制の整備」、「雇用の維持と事業の継続」、「経済活動の回復」、「強靭な経済構造の構築」に注力しながら各施策に取り組んでまいりました。
感染症対策としては、県及び市内医療機関と連携し新型コロナワクチン接種を迅速に進め、感染リスクが高い高齢者等へのPCR検査事業など、様々な施策を展開してまいりました。
また、経済対策としては、市内事業者の事業継続や時短営業への支援、消費喚起と地域経済回復を目的としたプレミアム商品券発行事業やキャッシュレス決済ポイント付与事業など、市民を守り、地域経済を維持するため、様々な対策を講じてきたところであります。

令和2年度においては、10月にSDGsの考えを取り入れた「石岡ゆめ創生プラン」を策定し、コロナ禍においても本市に必要な様々な施策を展開してまいりました。
また、新規創業者を応援する創業支援事業費補助金の創設や安全安心なまちに向け防災行政無線の更新を図るとともに、いしおかセレクト認証制度の構築や多言語版石岡のおまつりガイドブックの作成による市の魅力発信事業を着実に進めてきたところであります。
令和3年度においては、子どもたちの環境面をサポートするスクールソーシャルワーカーの配置やデジタルドリル教材の導入による教育のICT化を進めるとともに、いばらきフラワーパークのリニューアルや花やさと山のオープン、観光スタンプラリーによる市内の観光施設の活性化、さらに、市外へ発信力のある持続可能な農業を目指し富有柿を「紫峰煌」としてブランド化し、新たな石岡市の魅力を創出してまいりました。

令和4年度においては、令和4年3月に今後10年間のまちづくりを進めるための指針として総合計画基本構想を策定し、目指すべき将来像を「誰もが輝く未来へ共に創る石岡市」と定め、その実現のため「安全・安心」、「魅力・発信」、「対話・学び」を基本理念とし、SDGsの掲げる「誰一人取り残さない」持続可能でより良い社会の実現を目指す17の目標を各施策に取り入れ、9つの政策目標を掲げました。
その政策目標達成のための具体的施策と成果指標を定めた、市長任期連動型の「第1期基本計画」に基づき、「共生・共育・共働」の方針のもと、各分野の施策展開をリードする事業をリーディングプロジェクトとして位置づけ、目指すべき将来像の実現に向け、迅速かつ効果的な施策を展開してまいりました。
また、新型コロナウイルス感染症と物価高騰対策を、引き続き最優先課題として市政運営に取り組んでまいりました。

感染症対策としては、オミクロン株対応のワクチン接種、抗原検査キットの無料配布事業などを展開してまいりました。
また、物価高騰対策としては、給食費支援、医療・福祉施設支援金、子育て・非課税世帯給付金、中小企業等事業復活給付金、キャッシュレス決済ポイント還元事業など、このコロナ禍において、市民生活を守り地域経済を維持するための取組を県や関係機関と連携を図りながら展開してきたところであります。

一方、「ウィズコロナ」を意識した社会経済活動を継続していく中においても、リーディングプロジェクトに基づき、感染状況を見極めるとともに、様々な対策を講じながら各種事業やイベント開催に取り組んでまいりました。
主な取組としては、民間企業と連携した高齢者等への移動スーパーによる買い物支援実証事業や石岡市の魅力や情報を市民自ら発信できる石岡の情報まるっとお届けサイトを開設し、市民の利便性の向上を図ってまいりました。
さらに、駅周辺地域においてグリーンスローモビリティ実証事業や先進的な配車システムによる乗合いタクシー運行事業、石岡駅バスターミナル整備事業により、移動手段の新たな取組を展開してまいりました。
石岡駅周辺整備においては、「石岡駅西口交流施設」が令和5年2月に完成を予定しており、駅周辺の交流の場として、多くの市民に利用されるものと期待しているところです。
市内のイベントについては、感染症対策を講じながら5月に商工祭、8月にサマーフェスタ、9月には3年ぶりに「石岡のおまつり」が開催され、多くの市民にも参加いただき、石岡のおまつりには約41万人の観光客が訪れ、賑わいを取り戻すことができました。
また、市長就任時から継続して進めてきた「地域医療対策」や「入札制度の見直し」にも注力し取り組んでまいりました。

 

市を取り巻く現状

令和5年度においては、新型コロナウイルスの感染症法に基づく分類の見直しが協議され、現在の2類から季節性インフルエンザと同じ5類に位置づける方向性が示されました。これまでのコロナ禍の様々な制限や体制が見直され、新たな生活様式へと転換していく年になると感じております。
経済情勢に目を向けますと、日本銀行が今年1月に発表した経済・物価情勢の展望では、我が国の経済情勢は、資源高の影響を受けつつも、新型コロナウイルス感染症抑制と経済活動の両立が進み、持ち直しを見せているものの、ウクライナ情勢の展開や資源価格の動向、国内外の感染症の影響を注視していく必要があるとの見方が示されております。
県内の経済情勢は、ウィズコロナの新たな段階への移行が進められる中、物価上昇や供給面の制約はあるものの、穏やかに持ち直しをしているとの見方が示されております。
雇用情勢に目を向けますと、昨年12月における有効求人倍率は、茨城県において前年同月比0.17ポイント増の1.66倍、石岡市にあっては、前年同月比で0.40ポイント増の1.56倍と23ヶ月連続で前年同月を上回り改善がみられます。

次に、本市の人口の推移でございます。
厚生労働省が公表した人口動態統計速報によると、国内における令和4年中の出生数は80万人を割る見通しが示され、人口減少と少子高齢化が加速しております。
本市の人口は、令和2年10月1日国勢調査で73,061人です。前回、平成27年国勢調査が76,020人ですので、2,959人の減少となっております。
また、過去1年間の本市の人口動態を見ますと、令和5年1月1日現在の常住人口では70,954人、前年同月時点の71,815人から、861人の減となり人口減少が続いている状況です。
さらに、自然動態では、出生者数367人、死亡者数1,155人のため、788人の減となり、少子高齢化による影響が本市においてもみられます。社会動態では、転入者数2,380人、転出者数2,453人のため、73人の減となり、前年の減少数283人の減と比較しますと、20代前半の若者、特に女性が転出超過の傾向にあるものの、20代後半から30代の転入者が前年より増加傾向にあり、減少幅が圧縮し、これまでと違う社会動態の変化がみられます。

 

石岡市総合計画

本市の総合計画は、令和4年度から今後10年間のまちづくりを進めるための指針として策定しました。
計画に基づき、安全・安心、魅力・発信、対話・学びを通じたまちづくりを継続し、市民と行政、市民と市民、多様な主体がつながり合い、魅力を育み、輝き合い、共にまちづくりをしていくことで、生涯にわたり誰もがあらゆるライフステージで、輝く未来を創り上げることができるよう「共生・共育・共働」の方針のもと、誰一人取り残さない持続可能なまちを目指してまいります。

 

リーディングプロジェクト

令和5年度におきましても、基本構想に掲げた政策目標をまとめた「輝く魅力向上」「輝くまち」「輝くひと」「輝く暮らし」の4分野と、すべての分野を下支えする「チャレンジする市役所」を加えた各分野の施策展開をリードする事業を「リーディングプロジェクト」として位置づけ、迅速かつ効果的に取り組んでまいります。
また、新型コロナウイルス感染症の分類変更の方向性が示されているなど、ウィズコロナの時代を踏まえ、今後の社会情勢を考慮しながら適切な感染防止対策を行い、各プロジェクトを展開してまいります。

はじめに、「輝く『魅力向上』プロジェクト」であります。
本市の強みである歴史や観光などの地域資源を最大限に活用し、市の「魅力」を「向上」させることで、市民一人ひとりが郷土に愛着を持ち、自らその魅力を市内外に広く発信できるまちを目指してまいります。
1つ目として、シティプロモーションの強化です。
組織再編により市長公室秘書広聴課内に、新たに「わがまち発信室」を創設いたします。
本市のブランドメッセージやロゴマークを活用し、石岡市の知名度とイメージを向上させ、多くの人々に関心を持ってもらうため、シティプロモーション指針に基づいた効果的かつ戦略的な情報発信に取り組んでまいります。
また、ブランドメッセージをテーマとした動画コンテストを実施し、市民一人ひとりが郷土に愛着を持ち、自ら率先して地域の魅力を市内外に発信する機運の醸成を図ってまいります。
さらに、本市の魅力や情報を効果的に発信するため、広報紙やTwitter、Facebook、YouTubeのほか、令和4年度に運用開始したLINEやInstagram、石岡の情報まるっとお届けサイト、リニューアルしたホームページを効果的に活用し、それぞれの特性を活かした「伝わる情報発信」を推進してまいります。

2つ目として、魅力の活用・創出です。
これまで最長10kmの石岡つくばねマラソンを「ハーフマラソン」に移行します。市内外から多くの人が訪れることで交流人口の増加や、本市の活性化を目指してまいります。
JRグループと地域が一体となって行う国内最大規模の観光キャンペーン「茨城デスティネーションキャンペーン」に合わせ、市内の観光事業者の連携と新しい観光コンテンツ造成を支援することを目的として、市内の複数の事業者や団体が連携する事業に活用できる補助金を創設し、観光客の誘客や関係人口の増加を図ってまいります。
いばらきフラワーパークでは、季節を感じるアクティビティや四季折々の花々、イルミネーションやバラ祭りの充実により観光客の増加を目指し、観光客の利便性の向上と周辺道路の渋滞緩和を目的に、施設に隣接する駐車場を新たに整備し、いばらきフラワーパーク周辺を含む市の魅力が伝わる観光拠点づくりに努めてまいります。
年間を通して本市の魅力を市内外に発信するため、市内で同時期に開催されていた石岡ふれあいまつり、商工祭、柿岡城まつりを再編し、季節ごとのテーマを持たせたイベントを充実させ春と秋に開催してまいります。
また、ステーションパークで定期的に開催している「いしおか市場」を支援し、魅力あるまちづくりと駅周辺の活性化を目指してまいります。

次に、「輝く『まち』プロジェクト」であります。
市民が日々生活する基盤である「まち」をより良いものとしていくため、災害や犯罪などの社会的な不安要素に対して、自助・共助・近助・公助により安全・安心の確保を目指すとともに、都市部・田園空間それぞれの特性を活かした、都市基盤の整備・生活環境の向上を目指してまいります。
1つ目として、地域の特性を活かした都市基盤の整備です。
第2期石岡駅周辺整備事業において、駅東側の石岡駅バスロータリーに隣接している未利用地に、災害時には一時避難所としても活用できる、防災機能を有する都市公園と子どもたちの新たなスポーツとして体験できるスケートボードパークを整備し、幅広い世代の方々が利用することで駅周辺の賑わいを創出してまいります。
また、バスターミナルの集約化により、空きスペースとなった駅西側のステーションパーク1階を、市民が集える場所として有効活用に向けた取組を推進してまいります。
合併市町村幹線道路である貝地・高浜線、駅前・東ノ辻線、村上・六軒線の整備および、上曽トンネル供用に向けて、上林・上曽線の整備を継続して進め、安全・安心な地域間道路交通のネットワーク強化を図ってまいります。
また、上曽トンネル整備を着実に進め、地域住民の生活・交流に加え、地元産業や物流・観光を支える重要な路線として、県南地区と県西地区間の広域的な地域活性化を目指してまいります。

2つ目として、地域の特性を活かした生活環境の向上です。
市民、事業者、行政がそれぞれの役割と責任を果たしながら、将来の世代も安心して暮らせる持続可能な社会の実現に向けて、令和4年10月1日に「ゼロカーボンシティ宣言」を行いました。
宣言に基づき地球温暖化対策実行計画を策定するとともに、家庭用蓄電池設備導入促進補助金や霞台厚生施設組合のごみ焼却熱発電からの電力購入など持続可能な社会の実現に向けた取組を進めてまいります。
今年度実施している高浜駅周辺まちづくり検討調査に基づき、高浜駅周辺を良好な居住空間を有する地域拠点とするため、駅のバリアフリー化や駅前広場の整備に向けた検討を進めてまいります。
新たな石岡市空家等対策計画に基づき、市民の生命・財産の保護、生活環境の保全のため、空家等の適切な管理を行うとともに利活用を推進してまいります。
また、空家に関する相談窓口の拡充を図り、市民の利便性の向上を目指してまいります。

次に、「輝く『ひと』プロジェクト」であります。
市民一人ひとりの生涯に焦点をあて、市民の健康増進、医療の充実、福祉の向上を目指すとともに、結婚、出産、子育て、教育・学びといった生涯のあらゆるライフステージでいきいきと生活を送れるまちを目指してまいります。
1つ目として、保健・医療対策の充実です。
昨年4月に改定した石岡地域医療計画では、より良い医療体制の構築に向けて新たな支援策の展開を図り、石岡地域に必要な医療提供体制の一つとして分娩できる施設の開設に取り組んでいくとしております。
誰もが安心して暮らせるまちを目指し、分娩を行う産科医療施設を開設するための支援を行うことを目的に、新たに産科医療施設開設支援基金を設置し、基金を活用した産科医療施設の誘致に取り組んでまいります。
また、こども休日診療を継続して実施するほか、石岡地域出身の医師等による市内の小中学生への出前授業を開催し「持続可能な医療体制で誰もが安心して暮らせる石岡地域」を目指し取り組んでまいります。
高齢者に高いリスクを伴う帯状疱疹の発症を予防するため、ワクチン接種費用の一部を助成することで、市民の不安や負担の軽減に努め、健康増進を図ってまいります。
包括的な疾病管理が必要な高齢者に対し、健康・医療情報を活用したフレイル(加齢に伴う虚弱な状態)予防の普及啓発や健康教育・健康相談を通して、フレイル予防事業への積極的な関与を行うことで、高齢者の生活機能の維持向上を図ってまいります。

2つ目として、出産・子育て環境の充実です。
「いしおか出産子育てサポート事業」を展開し、妊娠期から出産・子育てまで、きめ細やかな相談に応じる「伴走型相談支援」の充実と、妊娠・出産に係る費用の負担軽減を図るための「出産・子育て応援給付金」を一体的に実施し、全ての妊婦・子育て世帯が安心して出産・子育てができる取組を進めてまいります。
不妊治療や不育症に対する経済的な支援を行い、治療に前向きに取り組むことができるきっかけづくりを行うことで、妊娠出産を希望する方へのサポート体制の充実を図ってまいります。
遠方の大学や専門学校等に電車通学する方を対象に通学定期券や特急券購入に係る費用の一部を助成することで、子育て世帯の経済的負担の軽減を図ります。
また、小中学生のスクールバスについては、保護者の負担軽減に向けた検討を進めてまいります。
本市独自の創意ある学校教育の推進により、未来を担う子どもたちが輝けるよう、教育、学術および文化の振興に関する総合的な施策を推進するため、石岡市教育大綱及び教育推進計画を改定してまいります。
また、地域の特色を活かした「ふるさと学習」により、郷土に対する愛情や誇りを育み、そこからの学びを活かす取組を継続して推進してまいります。

次に、「輝く『暮らし』プロジェクト」であります。
市民が日々生活する地域の「暮らし」を充実するため、地域内で自立し、持続可能な産業振興を進めます。また、市民がいきいきと地域で暮らし続けることができるよう、市民や事業者などが行政と一体となって共にまちづくりを進めることで、多様性を尊重した共生社会の構築を目指してまいります。

1つ目として、持続可能な産業振興です。
工業用地の確保に向けて、必要な調査を進めるとともに、未利用地の利活用や民間企業のマッチング、新規・既存企業支援を推進してまいります。
石岡セレクト認証品をはじめとする優れた特産品や農産物、観光資源をPRすることで、市の知名度向上やインバウンドを含む誘客の促進を図り、産業の活性化を推進してまいります。
市内空き店舗等への新規出店者を応援する「創業支援事業費補助金」の補助要件を拡大し、店舗改修等に係る費用の一部を助成していくとともに、住環境の整備や店舗の魅力度や機能性の向上を支援する「住宅・店舗等リフォーム支援事業」により、市内事業者の持続的発展と地域経済の活性化を図ってまいります。
朝日里山ファームにおいて、新たに農業を営もうとする方に、農業経営に必要な技術や知識を習得する環境を提供し、有機農業などの地域農業を支える担い手育成や活性化を図ってまいります。
また、石岡市新規就農者支援センターにおいては、就農相談から就農後の定着・経営発展まで支援を行い、次世代農業を担う方への経営確立支援を推進してまいります。

2つ目として、一人ひとりが活躍できる地域社会の構築です。
組織再編により市長直轄組織駅周辺にぎわい創生課内に、新たに「複合文化施設整備推進室」を創設いたします。
着実に複合文化施設整備を進めることを目的に、複合文化施設整備基金を設置し、整備に係る事業費の計画的な確保に取り組んでまいります。
また、誰もが文化芸術にふれあい、集まった人たちが気軽に交流するとともに、賑わいを創出できる新しい文化施設の整備に向けた取組として、学識経験者や市民等と議論を重ね、課題の整理を行い、複合文化施設整備事業を前へと進めてまいります。
組織再編により保健福祉部社会福祉課内に、新たに「人権推進室」を創設いたします。
社会的マイノリティをはじめ多様化する人権問題、犯罪や非行をした人たちの更生・保護、女性を取り巻く様々な問題に対し、差別、偏見を無くしていくための啓発や問題解決に向けた支援を通して、誰もが暮らしやすく、人権を尊重し、一人ひとりが活躍できるよう、お互いの理解を深め、すべての人が共生できる社会の構築を目指してまいります。

最後に、これら4つの分野のプロジェクトを下支えする「チャレンジする市役所」プロジェクトであります。
総合計画・行政資産・実施事業が連動するマネジメントシステムによる行政経営を行い、挑戦し、やりがいが得られる組織風土・人材育成を目指すとともに、限りある財源を効果的・効率的に活用することを目指してまいります。
総合計画の実効性を高めるため、組織・人材および経営・財務マネジメントの連携を強化することで、PDCAサイクルを着実に実行し、より効果的・効率的な行政経営を行い、市民にわかりやすい組織の構築、効果的な人員配置、効率的な予算の執行などに取り組んでまいります。
電子決裁システムや校務支援システムの運用、小中学校への多機能型複写機の導入、部活動指導員(外部指導者)の活用などにより、市職員や教職員の負担軽減や事務の効率化を図ってまいります。
さらに、長時間労働の是正や働きやすく、やりがいが得られる職場環境の整備により、ワークライフバランスを確保するとともに、職員が本市の発展のため共に働き、成長することができるよう取り組んでまいります。
地域活性化の手段の一つとして「ふるさと応援寄附金事業(ふるさと納税)」を、より効果的効率的な事業実施のため、その場でふるさと納税できるアプリを拡充する等、地場産物品の魅力発信や自主財源確保を推進してまいります。
限りある財源で持続可能な行政運営や行政手続きの効率化のため、デジタル化を中心とした業務変革に向け、BPRの手法により全庁的な業務分析を継続して実施してまいります。

 

おわりに

本市においても、新型コロナウイルスの感染症法に基づく分類の見直しによる新たな生活様式の変化やエネルギー・食糧等の物価高騰対策、デジタル技術による業務効率の改善を目指したDX(デジタルトランスフォーメーション)、ゼロカーボン宣言によるGX(グリーントランスフォーメーション)の推進、さらに、全国的に課題となっている少子高齢化対策など行政課題が山積しております。
掲げた目標を実現するためにも、市長としてリーダーシップを発揮し、かつてないスピードで変化を続ける社会環境にも柔軟に対応するとともに、各施策に真摯に向き合い、徹底した行財政改革を推進することで、持続可能で良質な市民サービスを提供できるよう努めてまいります。

私は、市長就任から本市に必要な様々な施策の種を蒔くとともに、種を蒔くための基盤づくりを進めてまいりました。
未曽有のコロナ禍においても、これまでに実をつけた施策の成果と、新たな種を蒔き育てていく施策との相乗効果を生み出し、本市が市民と共に成長し続けることができるよう、総合計画の目指すべき将来像である「誰もが輝く未来へ 共に創る石岡市」の実現に向けたまちづくりを着実に前へと進めてまいります。

そのまちづくりを進めていく中には、「すべての市民が幸せを感じられる社会、特に子どもたちが石岡市に誇りをもって自らの未来に夢を描ける社会」を目指し、今を生きる私たちはもとより、未来の石岡市に関わるすべての人々が、多様な繋がりの下に、共に我々のふるさとである持続可能な石岡市を創出していく姿があるものと確信しております。

市政の舵取りをする責任者として「誰ひとり取り残さない、地域でお互いを高めあう、様々な主体で将来像を目指し取り組む」この「共生・共育・共働」の理念を掲げ、強い責任感と使命感をもって、市政運営に邁進してまいります。
令和5年度も私自身が先頭に立ち、あらゆる世代の市民の皆様と共に、輝く未来を作り上げることができる石岡市を目指し、全力で取り組んでまいる決意でございます。

議員の皆様並びに市民の皆様のご支援ご協力をお願い申し上げ、令和5年度の所信といたします。

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  • 【更新日】2023年3月1日
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