2月21日定例記者会見風景
本日は,お忙しい中お集まりいただきましてありがとうございます。
先般ご通知申し上げました通り,本日は,通常の定例記者会見に加えまして,第1回定例会の議案,および平成24年度当初予算(案)につきましても,述べさせていただきたいと考えております。
新しい総合計画の策定について
初めに,今回,策定いたしました新しい総合計画につきまして,ご説明をさせていただきます。
石岡市では,平成19年度から平成28年度までを計画期間とした,第1次石岡市総合計画に基づき,まちづくりを進めてきたところでございます。
しかしながら,国において,これまでの総合計画の策定根拠であった,地方自治法における市町村の基本構想策定義務が廃止されました。これにより,地方の自主性,自立性がこれまで以上に重要視されることとなりました。
このような情勢の大きな変化を受け,現行の第1次石岡市総合計画を見直し,平成24年度から平成33年度までの10年間を見据えた,当市の最上位計画としての「石岡かがやきビジョン」と,市長任期と連動した実効性の高い行動計画である「石岡かがやきプラン」を策定いたしました。
これらの計画は,従来の,基本構想・基本計画・実施計画の3層であった構造を,目的と手段の関係を明確にするため,「石岡かがやきビジョン」と「石岡かがやきプラン」の2層による構成へと変更いたしました。
まず,「石岡かがやきビジョン」について,ご説明申し上げます。
お手元に配布してございます,冊子も合わせてご覧ください。
当市では,少子高齢化に伴う人口の自然減に加え,働く世代の転出者が多いことからも歳入増が期待できないうえ,逆に社会保障費の増大が見込まれています。
この厳しい状況を真摯に受け止め,本市の10年後の人口が,推計人口を上回るよう,政策・施策に取り組んでまいりたいと考えております。
その基本理念は,「人が輝く」「安全・安心」「共生・協働」の3点でございます。
そして,これら3つの理念を踏まえ,石岡市が目指すべき将来像を「誰もがいきいきと暮らし輝くまちいしおか」に設定し,その実現に向け,7つの政策目標と47の基本施策を明示しました。
10年間という長期的な視野に立ち,石岡市が実施するすべての事業の根幹となります,基本理念・将来像・政策目標を示したものが「石岡かがやきビジョン」でございます。
続きまして,「石岡かがやきプラン」について,ご説明いたします。
「石岡かがやきプラン」は,県平均を上回る高齢化率,働く世代の確保,東日本大震災からの復興など,石岡市が直面している課題に対応しつつ,「石岡かがやきビジョン」で設定した魅力あるまちづくりの実現のため,基本施策の展開方向や成果指標,主な事務事業を分野別に示したものでございます。
また,その期間を市長の任期と連動させることで,より実効性を高め,市長が掲げる公約や提言の実現のための基本施策を実施してまいるための計画となってございます。
次に,リーディングプロジェクトについて,ご説明いたします。
リーディングプロジェクトは,「石岡かがやきビジョン」の実現に向け,「石岡かがやきプラン」全体を先導する事業でございまして,限りある財源の中で,より効果的な施策展開を図っていくために,施策の垣根を越えたプロジェクトを展開するものでございます。
計画期間内に取り組んでいくプロジェクトとして,「子どもが輝く」「働く世代が輝く」「高齢者が輝く」「まちが輝く」という4つの視点からプロジェクトを9本と,共通テーマとして「協働」を設定いたしました。
まず「子どもが輝く」というテーマでは,「子育て応援プロジェクト」と「教育環境充実プロジェクト」を掲げ,子どもと子育て世代に魅力的なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
次に「働く世代が輝く」というテーマにおいては,「企業誘致プロジェクト」「中心市街地活性化プロジェクト」「自然の恵みを活かした農林業プロジェクト」を掲げ,就労環境の充実を図り,働く世代に魅力的なまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
そして,「高齢者が輝く」というテーマにおいては,「高齢者いきいきプロジェクト」を掲げ,高齢者が生きがいを持ち,楽しく暮らせるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
さらに「まちが輝く」というテーマにおいては,「安全・安心まちづくりプロジェクト」「景観向上・保全プロジェクト」「観光・交流活性化プロジェクト」を掲げ,市民の皆さんが快適に過ごし,誇りを持っていただけるようなまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
これらを推進していく上で,「協働のまちづくり」を全体に共通するテーマとし,市民の皆さんと行政とが,それぞれの役割を明確にし,手を携えて,魅力溢れるまちづくりに取り組んでまいりたいと考えております。
以上が,リーディングプロジェクトの説明でございます。
平成24年度当初予算(案)について
続きまして,2点目の項目でございます,平成24年度の当初予算(案)につきまして,その概要をご説明申し上げます。
平成24年度の予算編成にあたりましては,東日本大震災からの復旧・復興に最優先で取り組みながら,「元気いしおか」を実現する「リーディングプロジェクト」等の重点施策へ効果的に予算を配分いたしました。
一般会計は,288億8千万円で,昨年度と比較しますと,1億円,0.3%の増となっております。
その内訳についてご説明いたします。
まず,歳入についてでございますが,市税につきましては,景気の低迷や震災などにより法人市民税や固定資産税が落ち込み2億7千万円の減,国庫支出金が子ども手当・児童手当の制度が変更になったことなどにより4億6千万円の減となってございます。一方,地方交付税は1億6千万円の増と見込み,市債は八郷中学校の校舎建設や東小学校の旧校舎解体などにより8億3千万円の増としてございます。
続きまして,歳出につきましてでございます。
民生費は,歳入でも申し上げましたが,子ども手当・児童手当の制度が変更になったことなどにより1億5千万円の減,土木費においては,合併市町村幹線道路緊急整備支援事業が朝日トンネルの工事が進んだことなどにより1億3千万円の減となりましたが,一方で,教育費が八郷中学校建設事業や東小学校改築事業で6億9千万円の増となったことなどにより,平成23年度と比べまして増額となってございます。
続きまして,特別会計についてでございます。
特別会計の予算は,11の特別会計の総額で199億9千800万円でございます。
平成23年度と比較しますと,9億1千700万円,4.8%の増でございます。
これは,簡易水道事業会計が,水道施設の更新事業により1億1千700万円の増となったこと。介護保険会計で,保険給付費の増加により8億5千万円の増となったことなどによるものでございます。
最後に,一般会計と特別会計の合計では,総額で488億7千800万円となり,平成23年度の当初予算額と比較しますと,10億1千700万円,2.1%の増でございます。
以上が,平成24年度石岡市予算(案)の概要でございます。
続きまして,イベント情報でございます。
震災復興支援国際ボランティアコンサートについて
まず,震災復興支援国際ボランティアコンサートについてでございます。
これは,ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の元コンサートマスターであるダニエル・ゲーデ氏がご兄弟で来日され,岩手・宮城・福島・茨城の被災4県において,ボランティアでコンサートを開催するものでございます。
若い世代に音楽を届けたいとの兄弟の希望を受け,石岡市では,市内の中学校,全8校の吹奏楽部に所属している生徒等をご招待して開催いたします。なお,一般の方は入場できません。
期日は2月24日金曜日,午後2時30分開演で,演奏時間は40分ほどの予定です。会場は石岡市民会館です。
茨城県内では,石岡市のみの開催となりますので,ぜひ取材に来ていただければと思います。
第5回石岡つくばねマラソン開催
次に,石岡つくばねマラソン開催についてでございます。
今年で5回目を迎えますが,今回も小学生から一般の方まで約2000名の方からエントリーがありました。期日は2月26日,日曜日,茨城県フラワーパークを起点として開催いたします。
第6回いしおか雛巡り
続きまして,いしおか雛巡りでございます。
市内中心市街地の商店街を中心に,参加店舗では雛人形や吊るし雛などを飾りつけ,訪れた人々をもてなします。3月4日まで実施しております。
なお,介護付き有料老人ホーム常陸国府館,及び,まちかど情報センターでは,常設展示をおこなっております。
御幸通り酒場めぐり・御幸通りめぐみの朝市
御幸通り酒場めぐりと御幸通りめぐみの朝市につきまして,あわせてご説明いたします。
石岡の駅前通りであります,御幸通りでは,中心市街地活性化のため,昨年来,さまざまなイベントを実施してきております。
酒場めぐりは,昨年のクリスマスに続きまして2回目の開催となります。事前に購入していただくチケットを使って,3店舗を飲み歩いていただくイベントでございます。参加する飲食店において,趣向をこらした一品とアルコールが提供されます。参加店舗は,約10店の予定でございます。
めぐみの朝市は,昨年7月に開催された「七夕まつり」,10月に開催された「家族秋まつり」と同様に,御幸通りを歩行者天国として,地元農産物の販売や,石岡囃子の実演,屋台村などをおこなうものです。
茨城県フラワーパークついて
次は,茨城県フラワーパークの情報でございます。
「ベゴニア・ダリアまつり」は,引き続き5月20日まで開催中でございます。
また,春の訪れを告げてくれます河津桜やクリスマスローズは,今年は開花が遅れておりまして,3月上旬ごろから,見ごろを迎えるとのことでございます。河津桜は,ふれあいの森頂上付近に約250本あり,見事にそろってまいりました。ぜひ,ご覧いただければと思います。
くだもの狩りについて
続いて,イチゴ狩りのご案内でございます。
やさと観光果樹組合に加盟しているイチゴ園は,朝日里山学校近くの辻イチゴ団地に5軒,やさと温泉ゆりの郷近くに1軒ございまして,3月の料金は,大人1,100円,子ども900円でございます。
昨年は,震災以降大きく来客が減り,いちご農園の方も大変つらい思いをされたと聞いております。今年は客足も戻っており,また,放射能の影響はまったくありませんので,ご家族でおでかけいただき,甘いイチゴを味わっていただければと思います。
早春!自然散策ハイキング参加者募集について
最後に,自然散策ハイキング参加者募集についてでございます。
笠間・吾国愛宕県立自然公園協議会が主催する,自然散策ハイキングが,今年は朝日里山学校をスタート・ゴールとして開催されます。自然豊かな八郷地区の田園風景の中を,約11キロメートル歩くコースとなっております。
すがすがしい春の農村地帯を歩くコースとなっておりますので,皆さまふるってご参加いただければと思います。
本日の説明は以上でございます。