4月8日(水)
雪の花まつり
「昨日は葦穂小学校。新入生は14人でしたが、6年生が優しく1年生をエスコートする印象的な入学式でした。美しい山並みと桜を眺めていると、地元の顔役が市長が来るのは初めてじゃないかと。まるで、雪でも降りそうな言い方でした。そして、そのとおり今日は雪。私の入学式参列は府中中でしたが、181名の新入生は呼名を受けて元気な返事をしていましたよ」
国分寺境内に設置されたテントの中で、私は甘茶を飲みながら地元国分町の役員さんたちと話していました。
お釈迦様の生誕を祝う国分寺の花まつりは、江戸時代当初から関東でも有数の縁日の一つとして、広く親しまれてきました。
しかし、この日ばかりは悪天候で、参拝客もまばらでした。花まつりが雪というのは、始まって以来のようです。
国分寺境内からイベント広場へ向かいました。ここは恒例の「びっくり市」の会場で、いくつものテントが並んでいるものの客足も多くありません。皆さんのがんばりが分かるだけに、来年は晴れた桜日和になってほしいと思いました。
対照的に10日前の東京の文京さくらまつりは、晴天で大盛況でした。私はハンテンを着て出来たばかりの「るるぶ石岡」を渡し石岡をPRしました。
ほぼ満開の桜の木の下で、車座になって歓談する文京区の人たちに話しかけます。
「るるぶ石岡、出来立てです。どうぞ!」
▲「るるぶ石岡」を渡し石岡をPR
「文京区と石岡市って、どんな関係なんですか?」
「昭和63年から交流していて、防災協定も結んでいます。この会場の播磨坂は石岡の殿様・松平播磨守の上屋敷があったところで、その名をもじっているんです」
「ええ、そんなに関係が深いんですか」と言いながら冊子をパラパラ見ると、大方が「絶対行きたい」「どう行けばいいの」との反応でした。プレゼント用のイチゴと試飲のお酒を差し出すと、どちらも大変な反響でした。
「これから、石岡は新緑から実りの秋にかけて絶好の観光シーズンです。それをPRするため、おじゃましているんですよ」
「私、酒蔵の見学してみたい。フルーツ狩りもいいわ」
「秋に文京区からのバスツアーがあるようですよ」じかに話すと、想像以上の手応えがあります。
「るるぶ」という知名度のある旅行雑誌であるため、これまでにないPR効果があります。パンフレットと違い1冊にまとまっているため、本棚に保存される確率が高く、PR度が高いことが実証されています。
これから石岡市を訪れる人は、るるぶを携えて来る可能性が高いのです。文京さくらまつりで配布したのは、2日間で3000部でした。
文・写真 今泉 文彦