新・市長日記 初心を忘れない(広報いしおか6月1日号)

5月14日(木)

初心を忘れない

市内の風景はすっかり初夏に移行し、田には早苗がそよ風に揺れ、畑には小麦が太陽に向かってさらに伸びようとしています。

この時期は様々な総会に招かれることが多く、そこで役員交代の場面にも出会います。

数日前の市消防団総会の後には、消防団に尽力してきた6人の幹部の退任式がありました。
山内直行団長をはじめ、秋山誠二本部員、大橋昌幸・大塚正明・竹林弘晃・中村剛各分団長に花束が贈られました。

「市民の安全安心を守る仕事に、長年関われたことがうれしい」と山内団長は笑顔で振り返りました。
市民に仕える仕事を終える人もいれば、希望に胸ふくらませスタートする人もいます。

今朝の決裁の中に新任職員研修の復命書があり、私は感慨深く目を通しました。
4月から市の職員となった26人の若者たちのレポートは、青雲の志に満ちて清々しいものが感じられます。研修課程は5日間で、その中に市長講話の時間もありました。

1時間に満たない短い講話でしたが、私は書き上げたばかりの「スーパー公務員ハンドブック」の中から六つの項目を厳選し彼らに語りかけました。
これらのテーマを彼らは敏感に受け止めてくれました。

初心を忘れない
▲職員をはじめ、関係機関に配布したスーパー公務員ハンドブック。新採研修でも公務員としての心構えを講話しました。

●ありがとうの言葉掛け」

「ありがとうございます」と笑顔で言われたら、どんな人でもうれしくなる。私たちが仕事や市民サービスを通して、市民の方にそう言われたらやはりうれしい。

逆に、市役所を訪れる市民の方も、職員から言われたら同様にうれしいはずだ。
それどころか、市役所のどの部署でも「ありがとうございます」と、にこやかに迎えられたら、一日中幸せな気持ちでいるだろう。
「ありがとう」の言葉には、人を幸せにするパワーがあるようだ。

その語源は「有り難い」であり、滅多に無いため感謝の思いとなる。
石岡市役所が、市民への感謝で溢れていたら、ありがとうの言葉は自然と口を継いで出てくる。
私たち地方公務員は、市民によって生かされている。扱っている予算は市民からのものであり、市民がいなかったら仕事は存在しない。そのことに気付けば、自ずと感謝の言葉は湧いてくるものだ。

窓口で市民と応対する。その帰り際に、言ってみよう。「ありがとうございます」と。
その市民に生かされたことを感じて、笑顔が自然とあふれるだろう。

これは講話の一部ですが、これに対して新任職員の反応は前向きでした。
「私たちは市民によって生かされているという言葉を聞いて、どんなときも笑顔で対応し、感謝の気持ちを忘れてはいけないと思いました」
「ありがとうの言葉掛けは今日から実践していきたいと考えています」
「始めの挨拶と終わりの感謝を徹底し、明るい窓口を作ります」

まさに「初心忘るべからず」で、彼らの思いは明日への希望が感じられます。この言葉を用いた世阿弥は、若いときの初心に加えて後々と老後の初心を加えています。新たな事態に向かうには、年齢にかかわらず初心を持つことが大切だとの教えです。

私も含めて、中堅もベテランも初心に帰って志を振り返り、この厳しい時代を乗り切る覚悟を確かなものにする必要があると感じました。

文・写真 今泉 文彦

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  • 【更新日】2014年3月11日
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