2期目就任挨拶
改めまして4月21日に執行されました石岡市長選挙におきまして、市民の皆様から大きなご支持をいただき、2期目の市政の舵取りを担わせていただくこととなりました谷島洋司でございます。市政を継続して担っていく意義や責任の重大さ、使命感に身の引き締まる思いでございます。皆様から寄せられた大きな期待をしっかりと受け止めながら、不撓不屈の精神で市政運営にあたってまいります。着座にて進めさせていただきます。よろしくお願いいたします。
まず、本市におきまして課題でございますが、人口減少社会を迎えまして、時代が大きく変わりつつある昨今、自治体経営には様々な困難が予想されますけれども、悠久の歴史と豊かな自然、魅力ある産業・文化など、石岡市の持つ魅力を最大限に活かしながら、本市の持続可能なまちづくりの舵取りを、これからもしっかりと担ってまいりたいと思っております。
また、2期4年間の本市のまちづくりは、継続して総合計画で掲げる将来像「誰もが輝く未来へ 共に創る石岡市」の実現に向けまして、市長スローガンであります「共生・共育・共働」の方針のもと、第2期基本計画に基づき、迅速かつ効果的に推進してまいりたいと思っております。
1期4年間を振り返りますと、市政の舵取りを任されまして「新型コロナウイルスから市民の命と健康、地域経済を守る」こういうことを訴え、最優先に考え、市民の皆様のご理解・ご協力のもと、石岡市総合計画の将来像である「誰もが輝く未来へ 共に創る石岡市」の実現に向け、様々な施策を展開してきたところでございます。その施策は4年間で実現かなわなかった施策もございます。その施策を継続して進めることで、市政を前進させていきたいと思っております。これまで蒔きました施策の種を次の4年間で花をつけ、実を結び、本市に必要な施策となるよう、私が先頭に立ちまして、より魅力あるまちに育てていきたいと考えております。
地域の医療・福祉・教育・子育て環境が整いまして、安心安全の暮らしやすさがこのまちに出来まして、食やエネルギーの地産地消、インフラ整備が整って、SDGsの推進する様々な取り組みが進むなど、本市の10年、20年先の子ども達にとりましても、「夢のある石岡市」、その子どもたちが夢を実現できる石岡市に繋げていくため、強い責任感と使命感をもって、市営運営の舵取りを担ってまいりたいと思います。
本市では、10年前の分析では、消滅可能性自治体と指定されてございました。一昨日、この指定を脱却したという報道がございました。自然減、自然動態ではなくて、社会動態がプラスになっていることが評価されてきたのかなと思っておりますけれども、本市におきましても、若者や子育て世代の転出抑制、あるいは転入者を増やし、人口減少に歯止めをかけるために、産業用地の確保や企業誘致によりまして、働く場の確保や子育て世代や若者が本市で暮らす、あるいは外国人材の活用などをすることによりまして、子育てができる魅力あるまちづくりをしてまいりたいと思っております。人口減少幅の圧縮と関係・交流人口の創出を図りまして、人口ビジョンで示しました2060年に6万人の人口維持、この目標に向けて様々な施策を市民の皆様と共に取り組んでまいりたいと思っております。
お手元にお配りしましたこの度の市長選挙において掲げました8つの分野について、ご説明させていただきたいと思います。私はこの「夢のある石岡」、「子どもたちが夢を実現できる石岡」、「誰もが輝くきらり子育てのまち石岡」を目指しまして、市民の皆さんに訴えてまいりました。
8つポイントがあるのですが、第一点目としまして「市民の安全安心を最優先」を継続してまいります。1番から6番までは4年前の公約をここに掲げまして、それを継続していくという形で訴えてまいりました。防災訓練の実施や自主防災組織の支援など、地域ごとに異なる災害リスクに備えました防災体制の充実を図り、今後も激甚化、頻発化している災害から市民を守る、その取組を継続していきたいと思っております。また、安心して住み続けられる環境整備としまして、移動制約者に対する対策、あるいはデジタル化に伴うデジタルデバイド対策、あるいは空き家が増えております。その空き家の適切な管理や利活用などを推進して、ずっと住み続けられるこのまちづくりを進めてまいりたいと思っております。
二つ目としまして、「教育・子育て環境の充実」を継続してまいります。地元産の農産物を使用した地産地消の給食の提供や子ども目線で洋式トイレの整備、あるいは教育環境の向上に向けて取り組んでまいりたいと思っております。小中学校の給食費無償化につきましては、継続的にこれも取り組んでまいりたいと思っております。さらに、妊娠から出産、子育てのライフステージに合わせた切れ目のない子育て支援を行い、魅力ある「子育てのまち石岡」を目指してまいります。
三つ目としまて、「持続可能な農業の支援」を継続して取り組んでまいります。本市の有機農産物出荷額は県内1位でございます。全国的にも上位に位置する生産地でありますので、地域ぐるみで有機農産物の生産から消費までを行う「オーガニックビレッジ」、これを宣言しまして、本年度から積極的に取り組んでまいります。また、学校給食への有機食材の利用拡大や農産物のブランド化、6次化等にも継続して取り組んでまいりたいと思っております。
四つ目として、「特色ある観光づくり」を継続して取り組んでまいります。台湾との交流、台中市石岡区との交流や駅前で行いましたハーフマラソン大会など、本市の特色ある事業を継続して推進してまいります。また、新たに法人化いたしました石岡市観光協会と連携しまして、石岡のおまつりの活用、トレイルランやスカイスポーツ等のスポーツ観光・フラワーパークや果物狩りなどの体験観光によりまして、関係人口を増やす取組を行いまして、本市独自の観光資源を最大限に活用した観光づくり、儲かる観光をつくってまいりたいと思っております。
五つ目としまして、「経済の活性化」を継続してまいります。企業誘致に向けまして、現在産業用地を確保する取組をしております。それとともに、地元企業の育成を図り、雇用の場を創ってまいります。また、生産人口が減っておりますので、地元企業への人材マッチング、そういったものにも取り組んでいきたいなと思っております。駅前でございます。石岡駅は特急も停まる駅でございます。駅前をしっかりとまちの顔として整備していきたいと思っております。本年度西口あんしんステーション、あるいは、東口のスケートボードパーク、防災公園などが完成いたします。国分町ポケットパーク、あるいは、今後ステーションパークの改修工事など、石岡駅の周辺整備を継続して行いながら、市民の利便性や快適性の向上、まちの魅力に繋げてまいりたいと思っております。
六つ目としまして、「医療・介護・福祉の充実」を継続してまいります。市民の健康増進が図れますよう、現在老朽化しております石岡保健センターと八郷保健センターを統合いたしまして、総合保健センターの整備を継続して推進してまいります。地域医療に関しましても、産科設置が残された課題でございますので、それも取り組んでまいりたいと思っております。公共施設のバリアフリー化、これ当然備えるようにしてまいる、そして多目的トイレの設置など、障がいのある方、あるいは高齢者が利用しやすいインクルーシブなまちづくりを進めてまいりたいと思っております。
7点目、8点目は新しいテーマでございますが、「歴史・文化・芸術・スポーツを活かしたまちづくり」に取り組んでいきたいと思っております。現在、市民会館が閉鎖しておりますが、やはり石岡の特色を活かす歴史・文化のまちでございますので、人間性豊かなまちとなるように、その石岡の特色を活かした活動の拠点をつくってまいりたいと思っております。歴史・文化・芸術・スポーツなど市民活動の活性化を図っていきたい。特にホールを備えることによりまして、市内外からの人の賑わいを創っていく、スポーツといいますと、例えば若者に人気のeスポーツでございますね。eスポーツの拠点なんかにも使えるような文化施設をつくってまいりたいと思っております。また、住民参加の対話によるまちづくりを継続してまいりますけれども、「市長と語ろう会」、「石岡未来会議」などありましたけれども、今度はコロナが明けましたので、こちらから出張していく、そういう住民参加、対話の形をつくってまいりたいと思っております。
最後、8点目でございますが、「まちの魅力」を高めていきたいと思っております。現在プラスチックごみの再資源化や・再商品化などをしまして、ゼロカーボンの取組を行っておりますが、それを継続してまいります。また、市の特徴を活かした石岡らしい統一的な公共サインを整備するため、現在公共サインガイドラインを策定しております。市の認知度アップ、あるいは関係人口の拡大に今後も取り組んでまいりたいと思っております。そして、この石岡駅。石岡駅東側の市有地とイベント広場の利活用、これを複合文化施設の争点にもなってございましたが、その二つを利活用することによりまして、中心市街地に回遊性を創出してまいりたいと思っております。加えまして、令和7年「上曽トンネル」が開通いたします。これは、まちにとってもプラスでございますので、広域的な地域活性化をどのようにしていくか、それを進めてまいりたいと思っております。
この8つの公約につきましては、すべて本市の喫緊の課題であります「人口減少対策」に寄与する事業であると考えております。これまでの1期4年間は、まさに「守りの4年間」であったと思いますけれども、新たな取組の種まきを行ってまいりました。これからは「チャレンジの4年」、まちの魅力を高め、あらゆる世代に選んでいただける、住み続けていただける石岡市を、市民の皆様と共に市長任期の4年間で着実に前に進め、まちの魅力をより高め、選ばれるまちを目指し、オール石岡で取り組んでまいる決意でございます。
市長訓示の中で、幹部職員にお話ししました。皆さん継続、継続ということで、お認めいただきました。次の4年はある程度結果を出していかなければならない4年だと思っておりますので、訓示の中でも、それぞれ今抱えているテーマ、課題について、結果を出していきましょうというお話をさせていただきました。私もこの4年間で結果を出せるような市政運営を進めてまいりたいと思っております。どうか記者の皆さんにおかれましても、今後とも石岡市政に対しまして、様々なご支援、ご協力を賜りたいと思っております。
以上をもちまして、私からの挨拶とかえさせていただきます。ありがとうございます。よろしくお願いします。