新・市長日記 山が笑う日(広報いしおか5月1日号)

4月10日(日)

山が笑う日

「努力の努は、続けて書くとゆめゆめと読みます。夢を叶えるには努力を重ねること。努力は裏切りませんから」若者たちへこんなメッセージを送るのは、神郡塾の青谷洋治塾長です。筑波山麓の南面にある古い集落の一つ「神郡」に開校したこの塾は、茨城を代表する外食チェーン店の青谷会長が、4年前に社会貢献活動の一環として創設した人材育成塾です。
 今日はその第1期修了式と第2期開塾式を兼ねた式典に招待され、会場に足を運びました。
 山間部の古民家とその庭園が会場で、そこには100人を超える関係者が集っていました。
 県内の政界財界の著名人や教育者、起業家、芸術家など様々な人の顔がありました。
 近くの沢から水音が流れ、木々の合間からウグイスのさえずりが聞こえ、山桜と萌えだした山肌は、生命感たっぷりに背景を彩っていました。
 テントの席に座ると、両側は県の小野寺教育長とつくば市の岡田副市長で、談笑する間もなく挨拶のご指名をいただきました。
 壇上に立つと、参列者の向こうに美しい山並みが見えました。
 「木々も鳥も、大空も私たちを歓迎しているようです。今日のような景色を、俳句では山笑うと表現しますが、皆さんも笑顔ですね」と私は周囲を見渡しました。

 5月1日号市長日記

青谷塾長は、優しい表情で耳を傾けています。
この神郡塾は、「千思万考」を塾訓として、母の里山から未来に優れた人材を送り出す目的で設立された私塾です。高い志に集う人々の目は澄んで、会場の空気は凛としていました。
挨拶を終え、周囲の方々と意見交換をした後、私は次の会場へ向かうため、塾長に中座する旨を告げました。
「そうですか、お忙しいところありがとう」と塾長は思いのこもった握手を求めてきました。
私は申し訳なく感じ、次の予定を述べました。
「これから東京で長崎市長と対談の収録なのです」
「雑誌ですか」
「はい、月刊広報と市報に掲載の予定です」
「それは、楽しみですね」
私は、そこで会場を後にしました。神郡塾を離れ振り返ると、塾長は立って手を振っています。
背景の山並みは、やはり笑っていました。


文と写真

今泉文彦

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  • 【更新日】2015年8月18日
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