9月8日(木)
戻りつつある駅の賑わい
駅周辺での同級生の集まりでこんな会話がありました。
「私の母は、サンバをやっていたのよ」
「それ、浅草でしょう」
「なに言ってんのよ、石岡の話よ」
「石岡でサンバって聞いたことないわ」
「石岡にも随分いたのよ」
そこで一瞬の沈黙のあと、みんないっせいに大笑い。民族舞踊のサンバと助産師の産婆を聞き違えての噛み合わないやり取りは、場を盛り上げました。
「確かに、昔は兄弟が多かったし、お産で産婦人科に行くことは少なかった。近所のお産婆さんに取り上げてもらうのが普通かな」と幹事さんの総括。
「そういえば、とりあげバッパって呼んでたな」お産婆さんの俗称を思い出した仲間もいます。
昭和の時代までは、どこの地域にも助産に慣れたお婆さんがいて、人助けの使命感をもって活躍をしていました。産婆は、人生のスタートをお手伝いすることから多くの人から感謝される存在でしたが、同じような役柄がもう一つありました。
それが仲人でした。結婚という人生の大きな選択を支援するこの大役は、世話好きで物知りで特に世間全般の諸相をくまなく知っている人徳者でした。
時代が移り、産婆も仲人も今では稀有な存在です。
「そういえば、駅の人通りが増えた気がするんだけど」水戸へ通勤する女史が呟きました。
確かに、駅が新しくなり東西自由通路を通る人は二千人台から一万人を超えるようになりました。
「ステーションパークがリニューアルされるんだって」期待感のこもった声もありました。
石岡駅はステーションパークの活用など周辺の整備も含めて、来年度に完成する予定です。戻りつつある活気がさらに真の活性化につながるようこの流れを大事にしたいと考えています。
▲整備された石岡ステーションパーク