3月6日(月)
魅力あるまちづくりを語り合う
今回のタウンミーティングは行里川地区で、午後7時前に公民館へ到着すると、高橋区長、石上副区長をはじめとする地域の方々が車座で待っていました。
冒頭、私は新年度の予算について触れ、その特徴を次のように説明しました。
・総額321億円でこれまで最大の予算
・その要因は、市庁舎建設費の計上
・力点は子育て支援、教育環境、安全安心、中心市街地
特に、来年10月に完成予定の市役所庁舎は、従来の公共施設に加え防災の拠点と市民のためのオープンスペースとなり、バリアフリーや環境負荷についても配慮された空間となります。
新庁舎は、様々な機能を備えたまちづくりのシンボルとなり、ただの箱ではなく、市民の思いやメッセージが込められていることが大切だと思っています。それは、外観や意匠にお金をかけるのではなく、遠くから庁舎を眺めたとき「あ、今日も頑張ろう」「石岡市民で良かった」と感じられるような市役所にすることです。
「それでは、私から。子供たちの通学路をより安全に整備してください」若い女性からの要望でした。
「杉並小へ行く通りですね。承知しました、現地をよく見て対応します。また、県道部分については、土浦土木事務所とよく連携をとります」と私は答えました。
「行里川の花壇は自慢の花壇で、ぜひ見てください」美化クラブの女性は、花づくりによる地域活動を活き活きと話してくれました。
「防災無線ですが、私の家には小美玉市の放送が聞こえてきて、市のニュースやイベント情報などが流れています。石岡市も、同じようになりませんか」男性の意見です。
「防災以外の情報の提供ですね。ルールの中で可能かどうか、担当で検討させます」と私が答えます。
そのほか、地域活動の発表の場、婚活の推進、郷土教育、公共交通の充実など、前向きな意見や提言が吹き出すように披露されました。
行里川地区のタウンミーティングは、終始にこやかで楽しい時間でした。帰路につき、自宅に近づくにつれ私はイノシシの出没が気になりました。このところ、夜行性の彼らを帰り道に見かけるのです。
ヘッドライトに照らされた里山風景は、うっすらと春めいて、どこにウリ坊とその親がいてもおかしくありません。イノシシを思う自分の鼻息が荒くなったとき、車窓に淡い白梅の林が過ぎていきました。