7月9日
市庁舎の移り変わり
古池や蛙飛び込む水の音
入道雲の湧き立つ空にそそり立つクレーン車の長いアームを見上げ、ふとそんな句が浮かんできました。
芭蕉は水音を耳にして、まったくのイメージで古池を想像したといいます。古池に蛙がいての情景描写ではなく、蛙の水音に触発されてのイマジネーションの広がりだそうです。それ故にこの作品の斬新性は画期的で、高く評価されています。
市役所や積乱雲指すクレーン車
完成まであと3か月を切った市役所の新庁舎ですが、3階部分に議会棟の鉄骨が載りいよいよ全貌が見えてきました。その様子を即興で詠んだのが右の駄句です。
記録をたどってみると、町役場と市役所の歩みは次のようになります。
・昭和25年5月
石岡町役場庁舎(2階建)完成
・昭和29年
石岡市誕生
・昭和30年
八郷町誕生 本庁を柿岡に恋瀬と園部に出張所を置く
・昭和35年9月
八郷町役場庁舎 (2階建)完成 1,262m2
・昭和49年10月
石岡市役所庁舎 (4階建)完成 7,240m2
・平成6年12月
八郷町役場庁舎 (4階建)完成 8,101m2
・平成17年10月
新石岡市誕生。本庁を石岡に、総合支所を柿岡に置く
・平成31年1月4日
防災拠点機能を備えた新庁舎(3階建)開庁予定10,512m2
時代と共に庁舎は大きくなっていますが、東日本大地震を経験した今度の新庁舎は市民の安全と環境・経済性、使いやすさを目指しています。
市役所とは、市民にとって役に立つところとの説もあるぐらいですから、職員と一丸になり、高みを目指して努力していきます。
文 今泉文彦
▲平成31年1月開庁予定の新庁舎の建設工事が進行中です