6月5日(水)
世代を越えて伝える石岡の姿
平成から令和に元号が変わり、昔の映像で懐かしい時代を振り返る番組がたくさん放送されました。映像は、その時代の暮らしばかりでなく、その当時の思い出を蘇らせる不思議な力を持つことに、改めて気付かされます。
平成29年度から2カ年かけて石岡市が実施した「ふるさと石岡映像コンテスト」では、未来に引き継ぐ普遍的な価値を感じさせる、石岡市を舞台にした映像作品を募集し、専門家による厳正な審査を経て、最優秀作品賞の「獅子の道しるべ」他3作品が受賞作に選ばれました。 「獅子の道しるべ」は、石岡のおまつりの幌獅子を題材としながら、「人生は迷いながら進んでいってもいい」というメッセージを見る者に問いかける、素晴らしい作品です。
また、審査委員特別賞・ 石岡市観光協会会長賞を受賞した「Ishioka heritage」では、実際に石岡市に移り住んだ家族がインタビューを交えて石岡市の魅力を丁寧に掘り下げているドキュメンタリー作品です。
先ごろ愛称が決定した市役所本庁舎1階メロディアスホールで今年1月から3月にかけて行った受賞4作品の週末上映会では、夜6時30分からという時間でありながら延べ206人の方々が来場しました。市立中央図書館でのDVD受賞作品集の貸し出しもスタートし、ふれあいの里石岡ひまわりの館でも6月20日から無料上映会が始まります。
多くの方々に受賞作品を見ていただき、これまで知らなかった石岡に出会い、まちの新たな表情に触れ、感想を語らい合いながら、ふるさとのことを考えるきっかけにしてくれたらと思います。
文・今泉文彦