9月8日(日)
小さな心づかい
ある地区の敬老会に招待されて訪ねると、満員の会場には、何人もの知ってる方が元気そうな表情で談笑していました。
「今年もお元気な姿を見ることができ、嬉しいです」来賓の挨拶では、そんな気持ちを率直に伝え、再会できたことに感謝しました。
来賓祝辞が終わると、次は小学生による「おじいちゃん・おばあちゃんへの作文朗読」の時間です。
2年生のおじいちゃん夫婦はぶどう園を営む農家。働く姿を見て、大きくなったらいつか二人に恩返しをしたい、と話し、4年生・6年生の二人も、温かく接してくれる祖父母に対して、尊敬と感謝の言葉を添え、近い将来二人を支えていきたい、と頼もしい発表内容でした。
三人に共通しているのは、登下校を見守ってくれている祖父母への感謝の心といつまでも元気でいてほしいという思いやりの気持ちでした。
日々見守られ、優しさに包まれた三世代の暮らし。そこで育った子供たちの心根は、繊細で思いやりに満ちたものでした。
(それから、2日後…)ある社会福祉法人の地鎮祭を終えての一コマ
台風15号の被害により、この施設でも停電・断水などが続いていました。式典が終了すると、スタッフからおしぼりが配られました。「ありがとう。暑かっただけに、ヒンヤリとして気持ちいいね」 「お疲れ様でした!」と笑顔の応対です。
そこから国民宿舎つくばねに向かう車中で、メールを確認すると 「停電は10時30分に復旧しました」 となると、あのおしぼりはどうやって冷やしたのかな…。
冷たさに、暖かな心づかいを感じました。
文・今泉文彦