常陸国府跡は,JR石岡駅から西へ約1キロメートルの石岡市立石岡小学校敷地内にある。地形的には,霞ヶ浦に注ぐ山王川と恋瀬川によって形成された石岡台地上に位置する。
平成10年度から18年度までの発掘調査により発見された。調査では,国府中央部の国庁とその西側に位置する曹司の存在が明らかとなり,建物の配置や構造とともに,その遷り変わりも確認された。
国府のはじまりは,今から約1300年前の7世紀末頃。その後も同じ場所で11世紀頃まで,およそ300年間機能していたと考えられ,国庁の誕生から消滅までを通史的に見ることができる。国庁のほぼ全容が確認された例は極めて少なく,全国的にも大変貴重な遺跡といえる。
現在遺跡は,小学校の校庭の地下に保存されている。
場所 | 総社一丁目 |