府中城は,第15代大掾詮国が正平元年(1346)より数年を費やして築城したものである。東西500m,南北400mで,本丸・二の丸・三の丸・箱の内出丸・磯部出丸・宮部出丸を備え,また幾重にも巡らし,当時としては堅固な城郭であった。
第24代,大掾清幹の時,天正18年(1590)12月,佐竹義宣に攻められ,城は堕ち650年続いた常陸大掾氏は滅亡した。大掾氏滅亡以前を府中城と称し,滅亡後には城郭は築かれることはなく,城跡一帯を呼称として,府中城または城中山などと呼んでいる。現在,残された土塁は,市の史跡に指定されている。
場所 | 総社一丁目10番 |