オーガニックビレッジ宣言に向けて
石岡市は、都心から北東に約70kmの首都圏にありながら、肥沃な大地と温暖な気候に恵まれた農業の盛んな地域です。この地域特性を活かしながら、本市では有機農業を積極的に推進するため、自然環境の保全に資する環境保全型農業などに取り組んできました。
国は令和3年に「みどりの食料システム戦略」を策定し、2050年までに国内の農地に占める有機農業の取組面積の割合を25%(100万ha)に拡大することを目標に掲げました。環境と調和のとれた食料システムの構築に向け、有機農業の重要性は益々増加しています。
そこで本市も国の施策に合わせ、令和6年度より「オーガニックビレッジ宣言」に向けた取組を開始しました。
「みどりの食料システム戦略」とは
SDGsや環境について国内外の関心が高まる中、我が国も食料・農林水産業において的確に対応するため、農林水産省が令和3年に策定した方針です。
農林水産省「みどりの食料システム戦略」(外部サイト)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/kankyo/seisaku/midori/
「オーガニックビレッジ」とは
「みどりの食料システム戦略」を踏まえ、有機農業の生産から消費まで一貫し、農業者のみならず事業者や地域内外の住民を巻き込んだ地域ぐるみの取組を進める市町村のことです。
農林水産省「オーガニックビレッジ」(外部サイト)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/kankyo/yuuki/organic_village.html
「有機農業」とは
「有機農業」の定義として以下の3つがあげられます。
(1)化学肥料・農薬を原則使わない
(2)遺伝子組み換え技術の利用等を行わない
(3)農業生産に由来する環境への負荷を可能な限り低減する
石岡市では古くは1970年代から有機農業が行われており、現在も有機農業者は増加しています。
石岡市の有機農業の取組は県外でも高い評価を得ており、2023年3月にはJAやさと有機栽培部会が、日本農業賞 集団組織の部で大賞を受賞し、同年11月には農林水産祭 園芸部門の内閣総理大臣賞を受賞しました。
石岡市での取組
令和6年度内の有機農業実施計画に向けて以下の取組を行っています。
・生産に関する取組
新規有機農業者への支援
・加工・流通に関する取組
市内飲食店の有機農産物メニュー開発支援
・消費に関する取組
市内保育所・認定こども園、小学校への有機野菜配布