脳脊髄液減少症とは
脳脊髄液が慢性的に漏れてしまい、減少状態になる病気です。脳脊髄液が漏れてしまうことにより、大脳や小脳が下がってしまい、それにより神経や血管が引っ張られて様々な症状が発生します。
原因
・特発性:外傷などの明らかな原因がない場合
・外傷性:交通事故、スポーツ、日常生活上の転倒、打撲、暴力など
・医原性:脊椎手術、腰椎穿刺、整体治療など
・その他:出産など
症状
・急性期の主症状としては、起立性頭痛が重要であるが、頚部痛、悪心、めまい、耳鳴りなどを伴うことも少なくない。
・慢性期症状として
(1)頭痛(起立性が主)、頚~腰痛、四肢痛などの疼痛症状
(2)全身倦怠感、易疲労性
(3)めまい、耳鳴り、視機能障害(視力低下、まぶしい等)などの脳神経症状
(4)動悸、息切れ、消化器症状(悪心、食欲不振、下痢など)などの自立神経症状
(5)注意力低下、記憶力低下、うつなどの高次脳機能症状
(6)その他、不眠、易感染性、内分泌症状など
ご理解とご協力のお願い
脳脊髄液減少症は、日常生活に支障をきたす病気であるが、外見では健常者と変わらないように見えてしまい、周囲からは怠慢と批判されることがあります。病気の特徴(症状)を理解し、誤解のないように患者さんに接していくことが大切です。
引用ホームページ
茨城県公式ホームページ「脳脊髄液減少症について」(2024年11月22日閲覧)
脳脊髄液減少症の診療が可能な医療機関については、上記茨城県公式ホームページよりご確認ください。