石岡に来た人紹介 東海林 航(しょうじ わたる)さん、量子(りょうこ)さん 【前編】

 

 福島毅さん・りりぃさんご夫妻からのバトンを受け取ってくれたのは 東海林航さん、量子さんご夫婦。

東海林さんは「楽(たのしむ)れんこん農園~大人のどろあそび~」経営、「会いに行きたくなる農家」をコンセプトに、有機農法にこだわった唯一無二のれんこん農家を目指していらっしゃいます。

            東海林さん写真 1

7月の八郷盆地には青々とした“水稲”が水田一面に広がり、“The 八郷!”といった真夏の姿が目に飛び込んできます。その一角の棚田で凛として美麗なる蓮の花に出会い、“はっ”とさせられました。八郷で・・・?蓮の花・・・?


まれ育った秋田県の盆地もお米や果樹の名産地。地域の人、特に祖父母世代の方々と愛情たっぷりのコミュニケーションをとりながら育ってきたから、もともと地元愛は強いし自然豊かな田舎は大好き!

就職期を迎えて上京し、その後、妻と出会い、代々れんこん農家を営む妻の実家のある土浦市で新規就農しました。そんな中で、妻の知人が居た八郷に出入りする機会が増えて、そこで人との触れ合いも増えていったんです。

移住の計画も考えもなかったし明確なきっかけがあったわけでもないけれど、さて土浦へ帰宅となると、“故郷”秋田に帰省していたかのような名残惜しさ、懐郷を感じた自分にハッとして。

敬愛する大先輩方がいて、自然豊かで昔ながらの生活を大切にしながらも、新しいムーブメントが盛んでクリエイティブだし!程よいイナカコミュニティーがあって、共にやりたい人は無理なく集え、静かにスローライフしたい人はそれもできる。いろんな選択肢があって個性を尊重し合える。新たなものを生み出せる可能性を秘めていて、やりたいことがやれる場所!そんなエネルギーと、言い知れぬ懐郷の情とに感化されたんです。

れ込んだ八郷でれんこん農家を営んでいこう!と決心したら、まず先に農園の場所が決まって。この地のパワーを借りてここからスタートしよう!と思ったらどんどん人とのご縁が繋がり、住まいも決まった。できるのかできないのか、うまくいくのか・・・そんなこと考えてもわからないし、自分の“やりたい”をここでやりたい!かたちにしたいという信念は変わらず持ち続けたまま、ここまで来ました。

東海林さん写真5

 

新規就農でれんこん農家として独立し、約1年半後に移住。すべてゼロからのスタートだったし子育て真最中でもあったので、生活基盤を整えることかられんこん農家としてのノウハウを身につけることまで、もちろん様々な苦労や葛藤もありました。農園を新転地で開拓することに対しても、周囲から注意深くアドバイスも受けました。

そんな中で尊敬する経営者の先輩から聞いた“これからの世の中を作っていくのは 若者、バカ者、よそ者だ※”という言葉が腹に落ちて。既存の価値観や固定観念に囚われてしまうと八郷のあるべき姿が成立しないんじゃないかと思ったし、やりたいことに対する思いと“八郷が好き”があれば、結果的に八郷と八郷の人のためになる!と確信しました。

(※強力なエネルギーを持つ若者、旧来の価値観の枠組みからはみ出たバカ者、組織の外にいて従来の仕組みを批判的に見るよそ者)

八郷の人と、れんこんを購入してくれるお客様のため。そう考えればモチベーションも上がります!

各地のファーマーズマーケットなどに自ら出向いて対面方法で販売することをメインとしているので、その販路戦略も考えなくてはなりませんが、そんなこと以上にお客様とリアルでお話しできる楽しさ、れんこんとココロを直接手渡しできる幸福感に満たされます。

とはいえこの時期、雑草の成長が早すぎて!酷暑の中で懸命に作業しても終わりはまだまだ先だし、そのうち次の一歩さえも足が前に出なくなるのも現実。

楽しいことばかりではなく大変なこともあるけれど、すべてひっくるめて“いまを生きている”そのもの!

 


 

 棚田に力強く根付くれんこんのひとつひとつを"この子は・・・あの子は・・・″と呼びながら、愛おしそうに手に取っては優しい眼差しで見守る姿がとても印象的だった東海林さんご夫婦。                                      

次回の後編では、移住検討中の方へのアドバイスなどのお話をお届けします!

 

東海林さん写真2

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  • 【更新日】2025年9月2日
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