前編で八郷に移住された経緯と“ちょっと大変だったな”と感じたことをお聞きしましたが、後編となる今回は、移住検討中の方へのアドバイス等をお聞きしました。
~移住を検討されている方に伝えたいこと~
過分な負担や重荷を感じるほどの使命感や覚悟は抱かないほうがいい。
そんなものに追われてしまうと余裕が無くなり視野も狭くなって、気が付けるはずのものにも気付けなくなってしまう。
人とのつながりも希薄になってコミュニティーの存在にも気付けず、差し伸べられた手に頼ることもできずにフェードアウトしてしまうなんてもったいない。志したことがたとえ叶わなくとも、その事実は受け止めながらも“何とかなる!”という前向きな意識に切り替えることも必要だと思います。
移住から定住へと課題意識も出てくるとは思うけれど、その先のことは二の次のこととして考えてもいいと思う。定住できそうであればそうすれば良いし、難しいと感じれば次のステップに進めばいい。
決して“ラフに”ということではなく、自分の本心、正直な気持ちに素直に従うことは大事。そして、何より家族の賛同と協力は必須です。
“楽しいをかたち”に。移住する価値はそこにあると思うし、そのことを第一に過ごしたほうが良いと思います。
もちろん人との繋がりは本当に大切で、安心感や幸福感を得るためには欠かせないと思います。こちらから挨拶をしていけばネットワークは自然と構築されて、会話が生まれて楽しい場所になるはずです。
八郷に移住してきた人はみな、自分が選択したライフスタイルで、良い意味でマイペースに過ごしていると思う。心の余裕が生まれるから、常に内省しながら生き方や在り方を自らに問いつつ、より良い人生の選択ができます。
~ これからのこと ~
不安要素が多く混沌たる世の中にあって、食物自給と自然との共生が最重要だと思うし、立場や境界を越えてワンチームでムーブメントを起こす時代だと思うのです。
八郷にきて、楽しく幸せで充実した毎日を過ごすことができていて、生かされているな、って感謝しています。
八郷の魅力は自然豊かな土地と、人。人との繋がりに恵まれたからこそ今の自分たちがある。
感謝心を忘れずに、もっと楽しく、人が集まれる八郷にしていきたいし、自らの襟を正して、この地で育ったれんこんで貢献していきたいと思っています。
石岡に来てよかったですか?
直感的に感じた“ご縁”を信じ、移住してきて良かったです!
これから移住される方のメンター(助言者)になっていただけますか?
はい!もちろんっ!私達でよければ喜んでっ!
それでは、この企画を引き受けてくれるお次の方をご紹介ください!
絵本作家の小林由季さんにバトンを渡します!
「在泥中潔(はすは でいちゅうにあって いさぎよし)」
ご自身の感性を信じて選択し、労苦をものともせずに、“楽しみながら”前進する東海林さんご夫婦のお姿に重なります。
この度は背筋の伸びるような、貴重なお話しをお聞かせくださり本当にありがとうございました。
東海林さんご夫婦からのバトンを受け取ってくださる次の方は 絵本作家の小林由季さんです!