8月25日、いよいよ陣屋門本体の組立てが始まりました。
朝からの雨も午後には上がり、現場の市民会館駐車場では、まず鏡柱に冠木を貫く作業を行いました。寸分違わず開けられた鏡柱の穴へ冠木を通す作業は、想像以上に大変です。職人さんが掛矢(かけや)と呼ぶ大きな木槌で幾度となく鏡柱を打ち、徐々に冠木を穴に通しました。
鏡柱と冠木を基壇に載せる作業には、大きなクレーン車が活躍。ゆっくりと持ち上げられた門は、空中高く吊り上げられ、慎重に基壇の上へと下されました。最後に、職人さんが礎石の上の太枘(だぼ)(「その3」参照)と鏡柱に穿たれた穴とを合わせて着地。綾なす足場のポールの中に、門のメーンとなる部分が堂々と立ち上がりました。