以前は現在の6号国道の貝地交差点辺りにあったが,6号国道が建設される際に現在地に移転した。ご本尊は,かつては石の地蔵尊であったが,昭和4年の大火の折,崩壊してしまった。現在は木造の地蔵尊である。また堂内には立派な木魚が置いてある。
この地蔵尊には次のような縁起がある。昔,一人の武士がこの地蔵尊の傍で休んでいたところ,通りかかった浪人体の男がいきなり斬りつけてきた。武士はとっさに身をかわした。その時,地蔵尊が浪人の足元に倒れたので,武士は難を逃れることができた。武士は地蔵尊のご利益に感謝し,所持金を奉納した。村人はそれを基にしてお堂を建て,その名を護身地蔵と称したという。
場所 | 国府五丁目7番 |