北向観音(富田観音)堂は,常陸國總社宮の地内にあった神宮寺の観音堂として建てられたといわれている。堂内には十一面観世音菩薩像が安置されている。安産・子育・厄除けの効き目があるといわれる本尊である。
市指定文化財として,鰐口(工芸品)が残されている。鰐口とは社寺の堂の軒下にかけ,前に下った綱を引いて,祈願のために打ちならす我が国独特の鳴器である。
観音堂の隣の公民館には,県指定有形文化財の「富田のささら」の獅子頭三頭が保管されている。
毎年7月第4日曜日には護摩たき縁日として盛大に行われる。ご縁日は観音様との縁を結ぶ日である。
場所 | 国府五丁目9番 |