どこか昭和の雰囲気を残した路地裏に,隅之宮福徳稲荷神社は建っている。祭神は,「隅之宮稲荷神社由来記」によると,倉稲魂命と天之御中主命の二柱である。明治3年の火災により, 社殿は類焼し,神器・宝物はすべて焼失してしまった。
神社は仲之内町に鎮座しているが,当町 は古くから常陸國總社宮の祭礼に獅子舞を奉納しており,その獅子頭も前述の火災により焼失してしまった。これによって,一時祭礼参加の中断を余儀なくされたが,その後再興された。この新たに作られた「仲之内町の獅子頭」は,火災で焼け残った神社の御神木を利用したものであるという言い伝えが残っている。
場所 | 府中一丁目10番 |