若宮八幡神社に向かう道の途中に二十三夜尊がある。お堂は,住宅街に挟まれるようにひっそりと佇んでいる。参道の左手には,かつて樹齢500年以上といわれる大銀杏があったが,現在はその切り株が残るだけとなっている。
お堂の縁起や伝記は残されていないことから,いつ頃この地に祀られたかは不明であるが,地元有志の尽力によって昭和40年にお堂が改築され,現在に至る。ご本尊は勢至菩薩である。二十三夜とは,十三夜・十五夜・十七夜・十九夜など特定の月齢の夜に,人々が集まって月が出るのを待ち,供物を供えて飲食を共にする民間行事である。
場所 | 若宮一丁目5番 |