山車の上に柱を立て、その上に横木を組み、そこを舞台に「ことわり人形」「はらんばい人形」「くらり人形」の3体が、「矢車拍子」と言われる静かな調子の囃子に合わせて曲芸が披露されます。このような人形は県内でもまったく類例のない、特殊なものです。
かつては柿岡の祇園祭に、毎年または一年おきに奉納されていましたが、現在は不定期になっています。
起源は明らかになっていませんが、人形を納める箱には、「安政二年(1853)江戸浅草池田屋利兵衛より常陸国柿岡山城屋武助」とあります。この時期になり、修理または新調されたものと考えられます。