真家みたまおどりは,昭和33年(1958)に茨城県の無形民俗文化財に指定されています。また,昭和47年(1972)には国の無形民俗文化財にも選択されています。
伝承によれば,真家の福寿院に旅の高僧が来て,この念仏踊りを伝えたと言われています。毎年,8月15日に真家地区内の新盆の家を回り,仏の霊を慰める供養の踊りを続けています。かつては元禄15年(1702)に赤穂浪士の供養の為に踊ったという記録もあり,明治45年(1912)にはすでに保存会が結成されていました。
行列の先頭は提灯が行き,その後をまといや軍配,踊り子,太鼓,笛,歌い手などが続きます。踊り子は浴衣姿にたすき,花笠,白足袋,ぞうり,手甲(てっこう)という出で立ちでです。花笠には「オゴマ」をつけて,顔を隠していますが,これは仏の姿を表わしているそうです。