丸山古墳は石岡市柿岡の高友丘陵に存在する古墳です。
昭和27年(1952)に発掘調査が行われ、鏡や剣、槍、刀、鏃、玉など豊富な副葬品が発見されました。これらの遺物の見学を希望される方は予め文化振興課までご連絡ください。
鏡
径8cm余りの小さな鏡です。鏡の裏面の模様から、中国の鏡を参考に(倣(なら)って)日本で作られた「倣製(ぼうせい)鏡(きょう)」と呼ばれるものと考えられています。
鉄槍
柄の部分と槍本体とは、非常に複雑な技法で装着されています。その技法は奈良県で出土しているものとよく似ており、奈良県で作られたと考えられています。
銅鏃
銅で作られた鏃(やじり)です。当時はすでに硬質な鉄が普及していたにもかかわらず、あえて比較的軟質な銅で作成されていることから、実用品というよりは鏡と同様、宝器として扱われたと考えられています。
勾玉
硬玉・蛇紋岩・碧玉・メノウ・ヒスイなど様々な原料から作られており、中には出雲産の石材も含まれているようです。畿内の中央政権が各地の豪族に作らせて、それをまた下賜したため、このような各地の石材が丸山古墳に来ているのかもしれません。